お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

万謝 special gratitude

2017年04月02日 | 釣り
万謝とは、申し訳ないくらいの最大の感謝の意。
お世話になったランディングネットへの送ることば。


前回の釣行でランディングネットが折れてしまった。
喪失感。思った以上に精神的なダメージが大きい。
このランディングネットは、単なる釣り道具ということ以上の意味があったのだと改めて実感している。



DOLさんがまだRuraLivingさんと名乗っていたころ、2010年の5月にランディングネットを受け取った。
RuraLivingさんとは、ブログを通じての交流だったにもかからわず、私のためにランディングネットを製作してくれた。
ネットを受け取ったその日が、初めてRuraLivingさんにお会いした日だったのである。

ランディングネットの美しさに一目惚れし、こんな芸術品を預けていただけることに有頂天になった。。
その日は二人でホームリバーを歩き回り、ネットの入魂を果たした。
今でもよく覚えている。


以来、このネットは様々な幸運を私にもたらしてくれた。
特筆すべきなのは、ネットを受け取った1週間後の尺ヤマメ。

まさかこんなスモルトモンスターに出会えるとは思ってもみなかった。


開田高原での尺ヤマトもこのネットで掬った。
黒部の源流イワナも掬った。
いつも渓魚との一期一会を見守ってくれた。



水の中を自由に泳ぐ魚たちにとってランディングネットは最も遠い存在であるが、最後は釣り人と魚を最も近づける存在になる。
そして、渓魚を何倍も美しくしてくれるのも、ランディングネットの効果であり魅力であると思っている。
魚の大小にかかわらず、DOLさんのランディングネットはいつも渓魚を引き立ててくれた。


それだけではない。
美しいランディングネットを背中に携えて渓に立つことは、それだけで身が引き締まり、釣りの充足感にプラスアルファをもたらしてくれる。
もっというと、アングラーとしてのプライドや誇りに繋がっている。
DOLさんのランディングネットは、自分にとってそんな存在だったことに気づく。

超一流のクラフトマンの魂が入っているランディングネットは、7年間に渡って自分と渓魚を結び付けてくれた。
万謝という言葉をもってしても表しきれない思いがある。



折れたランディングネットは、素人の自分が見ても修復は不可能であることがわかった。
外見だけでも元通りにならないかどうか我が家の娘に相談したところ、「綺麗にしてあげるよ~」とのことだったので、お願いしてみた。

さすが美術の道に進もうとしているだけあって、とりあえず見た目だけは綺麗にお化粧直しされている。
だが、もうこのネットは本来の目的を全うできるだけの強度は無い。
お気に入りの写真とともに部屋のオブジェとなって、自分を癒してもらうことになる。


こんな感じで飾ってみた。



7年間、たくさんの渓魚との出会いをつくってくれたランディングネット。
DOLさんのおかげで充実した釣行を重ねることができました。
本当にありがとうございました。
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2 コメント

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相棒 (高崎)
2017-04-03 23:55:35
大切な相棒を失った心境でしょうねえ、お察しいたします。
仕事でも遊びでも、いい道具はそれだけで心を豊かにしてくれて自信さえ持たせてくれるもの。

これからは壁にかけた相棒を眺めてバーボンでも飲りながら
7年間の渓での思い出に浸る時間を楽しんで下さいませ。
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お返事 (papachan)
2017-04-04 21:55:37
>高崎さん
こんばんは!
確かにいい道具は心を豊かにしてくれますよね。
そして、いい道具とは何なのかということも、深く考えさせられました。
壁にかけられたネットも、なかなかいい感じにおさまっています。酒のさかなにはぴったりですね。
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