お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

気分は春山!

2019年02月25日 | 登山
週末の天気図を見ていたら、いてもたってもいられなくなり、谷川岳へ。
土曜日の荒れ模様が嘘のように晴れ上がり、厳冬期には似つかわしくない春の陽気が山を包んだ。



チケット売り場の脇にあったインフォメーションを見ると、気温高め、雪も例年より少ない感じだ。
ロープウェイ乗り場に並ぶ90%以上は登山者。
スノーボーダーは何人か見かけたが、スキーヤーはほとんど見かけなかった。
スノーボーダーもほとんどがバックカントリーを目指しているみたい。
天神平スキー場の経営状態を心配してしまった。



雲ひとつ無い谷川岳ブルー。
風も全く無い。



白髪門も綺麗に見えている。


アイゼンを装着して、ゆるりと出発。


スキー場の急登で早くも汗だく。
早々にハードシェルを脱ぐ。
稜線に出たら少しは風が出るかなと思ったのだが、まったくの無風状態。
ザックの中に忍ばせている様々な防寒用具の出る幕はなさそうだ。

雪を抱く谷川岳の存在感は、いつ見ても、何度見ても素晴らしい。



先行者のラッセルをありがたくトレースさせていただき、どんどん進む。



熊穴沢避難小屋まで50分くらい。
空気抜けのエントツを見ると、例年よりずいぶん雪が少ないことがわかる。

いつもなら雪面にチョコンと飛び出ているだけなのに。


左手にマナイタグラの絶景を眺めつつ、ひたすら雪稜を登っていく。



登山者が蟻の列のようになって伸びている。
それにしても暑い!





天狗の腰掛岩、天狗の溜り場、天神ザンゲ岩、それぞれの場所で軽く休憩を入れながら、黙々と高度を上げていく。
最後の胸突き八丁を登りつめると、おなじみのケルンが見えてきた。

ここまでくると、周囲の人々の列も崩れ、思い思いのトレースを刻みながら笑顔で談笑する姿も見られる。
頂上までは指呼の間だ。


11時50分、谷川岳(トマの耳)到着。
天神平から2時間50分だった。まあまあかな。

山頂も無風。こんなこともあるんだね。


オキの耳に向かうトレースには、また蟻の行列。
なんだか面倒になって、行くのをやめた。いつもそうなんだよな。



見慣れているとはいえ、頂上から万太郎山に続く稜線は見事だ。
同じような写真を何枚も撮ってしまう。

こんなぽかぽか陽気なら、絶景を眺めつつラーメンでも作って食べたかったな、と考えながらアンパンをかじった。


下山は太陽の光を真正面から浴びる。
油断して日焼け止めを塗らなかったことを激しく後悔。
もう顔がぴりぴりして痛い。
雪がくさってぐずぐずの中、シリセードで快調に下る。


天神尾根から田尻尾根にトラバースすれば、あとはスキー場を下るだけ。
もう一度、谷川岳ブルーを目に焼き付ける。



あまりに暑くて、のどがカラカラ。
でも、テルモスのお湯は飲む気になれない。
雪をカップに詰めて、ホットウォーター・オン・ザ・スノー。
熱湯が、あっという間に冷水に。


うん、うまい!(笑)


「近くてよい山」は、健在なり。
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