風に吹かれて マメタロウ

途中下車した看護師のつれづれです。癌治療の後遺症と付き合ってきた母の介護を中心に書いてあります。

脊髄損傷の痛み

2010年09月23日 | 仕事のあれこれ
眠れない夜に苦しんでる患者さんがいました。退院してしばらく経つけどどうされているのか気になります。

「悪魔に苦しめられる。」「足がぐちゃぐちゃになった。」など10分おきのコールが頻繁に続く日々でした。看護スタッフにとっても厳しい日々でした。
脊髄損傷のリハの方でこんなに苦しそうな方はすくない。
異常知覚について尋ねると「耐えてるんだよ」っておっしゃる方はおおいですが。

内服コントロールもマッサージも付き添うことも心理の対応も、、、出来る限り対応したけど大きな改善はなく退院されました。
ご本人の痛みも心配だけど
奥さんが眠れない夜を過ごしているのではと気になります。

セルフケアで緩和できるような方法があるといいんだけれど、個人差が大きい。
結局痛みを取ることができない。

限界に落ち込むこともあるなー!

だけど、痛みとうまく付き合ってる方も多い。
長年の痛みと付き合っているRDSの知人は脊髄損傷ではなくLLBをつけたアスリート。
「自分とキャッチボールをして痛みと向き合うんだよ」
「そうか、今日は痛い自分なんだ、それでいいじゃない」
「痛い日もあるよ、それもいい日だよ」
「弱い自分でもいいじゃない」と付き合ってきたという。

痛みの解決法は万能策じゃないにしても、こんな所にあるのかも、、、