a green hand

3クール目の入院



約10日間の在宅を済ませた。
熱は出たが8度以上にならずにすんだ。

3週目は自宅になるが前回も平熱より一度ぐらいに上がっていた。

今回も7度台である。
食事が大変である。
味覚障害があり、思うように食事が摂れないことと元々細い体型であり、食が細い。

それに食べ方が上品であり、時間もかかる。
間食はしないし、太りたくても太れないタイプである。

ますます痩せて行く条件が揃っている。
体重も減らずに入院したわけだが入院した途端に減り始めた。
担当医からダイエットと反対のことをしてと言われた。
これもダイエットを考えたことがある人にはピンとくる助言だが元々太れないタイプである。

それで10時と3時にはおやつタイムを取りカロリーの高いものを食べるよう努力することになった。

入院してからのすっかり病人は、覚悟が決まったというかいっぺんに病人になっても良い気分になってしまったというか。
変だと気づいてからが我慢のしすぎだったのかもしれない。
我慢にもほどがある、と私の気持ちが落ち着いた今だから不満も言っていられる。

それにしても「人知れず我慢」は何か起こった時に周囲が自分を責めるようになるではないか。

いろいろと頼みすぎたか?
好きだと思っていた料理も無理していたのか?
ゴミ出しも我慢してたのか?
ウンベラータの鉢替えも我慢してしたことなのか?

心当たりを全て私のせいではないかと探っている自分がいる。

3クール目がスタートし白血球が減少する副作用にこれから耐えなければならない。

仕事を持つ若い人たちが仕事をしながらガン治療を受ける世の中になった。
大変だなあと思う反面、社会の中から外れずに治療が受けられるのは精神的に良いのかもしれないと思ってみるがこれも経験をしてみなければわからないことである。

何事も、その立場に ならない限り、感想も空虚なものに過ぎない。
2人に一人のガン罹患率、明日は我が身であり、今を生きなければとこれも感想である。

ただ今回のことを通して今までの私の全てはこのことのためにあったと実感できる。


今日の日はこれからの事に意味があるとの思いが強い。
これは感想ではなく実感かもしれない。

写真は、ポタージュ・ボン・ファム 辰巳芳子著 「あなたのために」より
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