a green hand

母の日



昨日は、妹と叔母そして母91歳と日帰り温泉に出かけた。
最近では母も一緒に出かけるようになった。

今までは妹が誘っても「いがね」とぶっきらぼうだったのが私が誘うといく気になってきた。
というか、冬は出かけない方が良いという健康保持の理由で固い母の決心だっただけかもしれない。

誘い方はこうである。「ね、最近外食してないし、痩せてきたみたいだから母の日だし一緒に温泉と釜飯に行かない?」いかにも未熟者らしい誘い方が成功する。

「行ってみっか」
痩せてきたみたいだからというのは脅迫で、まだまだ標準以上である。
それと釜飯が功を成した。
好物なのだ。

食事の前に雑貨や洋服が沢山ある店に寄る。

母が好きそうな洋服があったので「どう これ」それは母が高いと感じない金額内なので心が動いたようだ。

自分で買うというが母の日に何もあげていないので買ってあげた。

靴コーナーで叔母が履いているのと同じ靴があった。

きょうだいの長女である母が91歳、下の方の妹が我々と同年代という昔のよくある叔母と姪の近い年齢。
その叔母の靴のお下がりが履きやすいと重宝していた歴史があるので、叔母が履きやすいのは母も同じだという確信があった。

それでそれも買う。
叔母が「今日はいっぱい買ってもらって良い日だったね」と後部座席で母に言っている。

さて今日のこと。
「薬もらいに行ってくっから」
「え?歩いていくの」
「大丈夫だべ」
「帰りに無理だったら電話して」

お洒落な洋服と靴で出かけて行った。
杖もなく、颯爽と歩く後ろ姿を玄関で見送った。
ふと、こんな姿も見られなくなる日は来るんだという思いを慌てて否定した。
「居ないようになる」
今の私には想像するだけで怖くなる「よぎり」である。

ブログを書いてる間に元気で歩いて帰ってきた母。
「大丈夫だ、自信ついた」
とイキイキしている。

老いた母を生き生きさせるのは未熟者の娘と暮らすことだな〜と自負している自分がいる。

写真は息子からの紫陽花である。
妙に玄関にマッチしていた。

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