昨日から1週間という上映期間に「観るなら今日しかない」と一人映画に出かけた。
終わってシアターを出ると凄い暑さにびっくり。
ドキュメント映画である。
一言で言えないものがあるが、あえて言うなら学校はリーダーとなる校長の力にかかっている?
校長の人間力だな~と。
多分にいろいろな家庭の事情やら環境を抱えての子どもたちである。
が、親を非難したりそれを原因として諦めず、目の前の子どもだけを見ている。
子どもの出来る力を信じて接しているところが素晴しい。
教師と子どもと地域のボランティアの方とで、目の前の子どもを相手に、学校でできる最善のことで勝負している。
校長が育てているのはまさに人と人との心を繋ぐ信頼感、コミュニケーションの力である。
そしてひとりひとりの子が学校でニコニコして子供らしく存在することである。
未熟な教師への校長の言葉は厳しく涙が出てしまう。
それでもそれを超えて良い教師へと育っていく過程は、子どもとて同じ。
職員室の雰囲気、教師間の繋がりの深さ=子どもたち同士そして教師との繋がりそのものである。
こういう学校で育つ人間は幸せで見ていてうれしくなる。
校長は木村泰子さん、校長室で教員たちを見ているだけではない、人としてのリーダーである。
子どもたちの「最後の砦と」自分を表現していた。
最後の砦となるには担任以上に子ども一人ひとりを感じ、心を通じ合わせ、その子を解かろうとしないと砦にはなれない。
そして優しいだけではない、ものすごく厳しい優しさをもつ。
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心底素晴しい先生である。
劇場には若い先生らしい人たちがたくさん観ていた。
きっと、何かを感じるだろう。
そして若い頃に感動して観たこの「みんなの学校」は心に残るに違いない。
いい学校を作る将来のリーダーになって欲しい。
子どものため、そして自分の最高を目指して・・。
自分育てを子どもたちためにして欲しい。
どんな事情を背景にもつ子どもでも子どもが子どもらしく学校で自分を表現できてニコニコしていられる学校へ。
久しぶりに昔の感覚を呼び起こされたドキュメント映画鑑賞であった。