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a green hand

福島癌と化す・・

昨日、「すまいるぱーく」を覗いてみた。
たくさんの小さな子供たちが、ママやおじいちゃん、おばあちゃんと遊びにきていた。

これは日本赤十字社が主催する「日赤キッズプロジェクト」と言って
東日本大震災において日常生活で多くを失った、岩手県、宮城県、福島県の子どもたちの
健康と教育の両面から支援を行うものである。

資金は世界の赤十字社を通じて寄せられた「海外救援金」を財源にしている。

常時ではなく2月8日から16日の8日間である。
コムコムの3.4歳児の遊び場を拡大したようなものである。

その夜、テレビがついていたので観た。
遺伝子学に詳しい児玉龍彦教授が国会で演説している場面である。

東大の学者のいうことは不信感を募らせた今回の事故での発言であり、
すっかり疑い深くなった私である。

金と学問が繋がる醜さを東電により知らされた。
同じ東大出身の学者である、児玉教授の演説は真に迫っていた。

ものを知らないことは自らの危険も子孫の心配も知らぬが仏で安穏として
いられるものである。

児玉教授は誰のために怒っているのか。
突き詰めると日本という国についてである。
この国が傷つきなくなることを恐れていると私には思える。

speedyで日本の地図が示され、放射能で汚染された部分を見たとき、不思議な痛みが走った。
日本という体の一部が放射能に犯され、病んでいるのを感じた。

一年近くすぎ、色も痛みも何もない放射能という恐ろしい癌を体に抱えたまま
福島の子どもたち、そして大人たちは生活をしている。

児玉教授の言葉の中で100万の人間を救えない国が何をしてもダメだと批判した。
100万? 私もその中の一人だと思うと事の重大さが再び広がってきた。

そして、昼間みたあの子供たちを思い、これから生まれる子どもたちを思うとき、福島が今のまま
である限り未来の子を宿す女性や子どもは住んではいけない県であると思った。

この県は進行性の癌である。
やがて日本に広がる。
水、魚、野菜、米、風、空気、森や林を通して・・・。

早急に、莫大なお金をかけても除染し、もとの美しい福島を取り戻さない限り
全国に癌細胞は広がっていくだろう。

日本という我々の体は小さく、切り離しては考えられないのであるから。

児玉教授が恐れる遺伝子が正常に働かなくなる将来の人間はどうなっていくのだろうか、
考えただけでも恐ろしい話である。
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