それにしても退職して相当な年月になるにもかかわらずである。
退職したばかり、平日に出歩いていると悪い事でもしているかのような気持ちになったものだ。
60歳定年の時代に10年ほど早く退職しただけで罪悪感のようなものを感じたのは、あまりに好きなように生きられたからかもしれない。
退職の理由はたくさんあった。
が、1番は、身体に自信が持てなくなったことと、母の年齢だった気がする。
でもどうだろうか。
母は、誕生日が来ると98歳である。
週1回の訪問リハビリで頭の状態も足腰も鍛えられている。
リハビリで出される宿題に嬉々として取り組み、人生初めて頭を使っていると言っても過言ではない。
むしろ夫や私の頭の状態の方が危うい気がしてならない。
今日も、妹が母の塗り絵の額を買ってきて部屋に飾ってくれた。
今日はその塗り絵を見ていただこうと思っている。
スポーツ観戦好きの母、テレビをかけっぱなしでナンプレ入門に挑戦中である。
思うこと、何の素養がなくてもやる気さえあれば何歳からでも挑戦をし続けることで見えてくるものがあるということ。
私には、こういう色を重ねて色を作っていく作業は無理でもべつのめんで受け継いだものはあるんだろうなと思っている。
以前書いた「塵も積もればになるんだろうか」3ヶ月継続中である。
まだまだ積もっていない。
母はリハビリを受けて3年目である。
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