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優秀な息子さんと娘さんはふるさとを離れ、都会で生活し家族も家もあり、ふるさとに戻ることはない。
その子供さんたちもお父さんの一人暮らしを心配してか、時々訪れるようになった。
兄妹で一緒にということはなく、おそらく連絡を取り合って訪れているのだなあとその優しさに感心していた。
先日の連休には、庭で笑い合う声が聞こえた。
庭は、奥さんが手入れをしていた。
主のいなくなった庭は寂しい。
小さな野菜畑はご主人の趣味だったのか、奥さんに頼まれてなのか、そのあたりのことはわからない。
が、旦那さんに怒られながらも口答え一つせず、平然として旦那さんの手伝いをしていた。
そういう仲のいい?二人の光景も見られなくなっていて、久しぶりに庭からの声に耳をすましたというわけである。
娘さんだった。
お父さんと何やら笑い合いながら作業をしている風であり、二階にいた私の気持ちを和ませてくれた。
娘さんが帰り、数日したあとに土の色で種まきだったとわかった。
今朝、Hさんと顔を合わせたので声をかけた。
「娘さんと楽しそうに種まきだったんですね、何を蒔いたんですか」
「花の種を蒔いたんだが出るかどうだか・・」
「春が楽しみですね」
「父と娘」の関係。
娘も父親も理解し合える、文句の出ない間柄は血のなせる技だな~と思うことしきり・・。
一人暮らしの父親に対す娘さんの愛を感じた。
これでHさんはその庭の一角をまい日見るだけで温かいものに包まれるだろう。
幸せとはそういうもので、それだけでも生きられるものだと思うのである。
どうか芽を出してくれるようにと願わずにはいられない。
今年もピンクの可愛いシュウメイギクが咲いて、Hさんの奥さんが偲ばれる初秋である・・。
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