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a green hand

ベルン

スイスの首都は?
??? チューリッヒとかジュネーブとか言いそうだし。
ベルン美術館?
それってドイツにあるんじゃなかったの?
あっそれはベルリン美術館かぁと、こんな具合に恥はいくらでもかいてしまいそう。

全く無知のまま渡航することの恐ろしさに懲りない私。
でもそれを経験するととたんにお利口さんにもなる私・・時間がかかり、次第にだけど。

今回の旅のしおりを猫年のTさんが作ってくれた。
表紙に「旅の恥はかきすて」とある。

改めてそんな風にキャッチコピーされると悩んでしまう。

初日、11時間かけ直行便でスイス入りした私たち、チューリッヒ空港に降りると港内を電車で移動し、空港地下のベルン行きの電車乗り場を目指す。

日本でスイスパスを買っておいた我々は、とても便利である。
ベルンのホテルまでタクシーで行こうというAさんに、その必要はないと強気に出た私だったので少々不安だった。

が、どなたかのブログでビルの表記はホテルの名前ではなく「ホテル○○」とあるという予備知識があった。
キョロキョロすると本当に中央駅から2分というそのとおりの場所に存在した。
ホテルの前からトラムにも乗れる便利な場所である。

チェックインし、部屋に入ると煙草のいやな匂い。

他の二人と同じ階なのは良かったが、どうしても煙草の匂いが気になりすぎる。
それで同室のAさんの許可を得、部屋を代えてもらう交渉に出た。
話すと、1階の奥の方のキーをもらえた。

そこは甘い匂いがした。
なるほど食堂のすぐ近くである。

やはり、部屋はフロントで最初のチェックイン時に禁煙室かどうかを確かめるべきと反省。

7時でもまだ十分明るかったので、翌日行くところの調べをするために4人揃って出かけた。

ベルンは任せられていたので、いい一日にする責任が私にはかかっていた。
まずはバラ公園までバスに乗り、歩いて下りながら旧市街を眺め、聖堂も見るという午前の予定である。

何かを食べながら前を歩いているスイス人の同世代ぐらいの女性に声をかけてみた。
ベルン美術館の場所を知りたかったからだ。

親切なその女性はその場所まで案内してくれた。
日本に来たことがあるとその女性の話で知った。
東京と京都である。

腕には素敵なシンプルな時計が光っていた。
さすがにスイス人。

ベルン市から一時間ぐらいのところに住んでいるという。

バラ公園へ行く道を教えてもらい、その通りを歩いていると、日本人の団体に出会った。
立ち止まっているところは、カラクリ時計のその場所であった。

ここなんだ、あと残るは聖堂だなと明日のコースをイメージしていた。
そのうち8時15分前になり人が群がってきた。

我々もそこに立ち止まりしばらく待った。
期待はしていなかったがカラクリ時計は確かに15分前からゆっくりと動き始まった。

ベルン市は象徴が熊であり、そこここに熊の絵や旗が存在している。
カラクリ時計にもあったような気がする。

その一団にバラ公園には歩いて行けるかどうかを聞いてみた。
とても無理そうな返事にやはりバスで行くのが良いと最終判断できた。

夕食の予約が入っているのだろう、添乗員さんがカラクリ時計の終わるのを待ちきれず、途切れるたびに皆を急かしていた。
が、また少しして時計はのんびりと動き出すのでなかなか添乗員さんの思い通りにはならない。

アーレ川の流れているだろう方向に歩いていると薄暗くなってしまった。
下見を切り上げホテルへと戻ることにした。
それと翌日の最後、グリンデルワイドへの電車乗り場を確かめに中央駅に行き、ロッカー置き場を探したり、予約なしの我々は夕食を取り揃えるため、店に入った。
そこでの驚きは水の値段である。
のどが渇いていたのでミネラルウォーターを4本買った。

12スイスフラン!
水1本が300円?

大変なことだと思い、ホテルで水道の水は飲めるかと聞くと、OKという。

そのとき、とたんに繋がった。
スイスだもの、アルプスの水だもの聞くには及ばない。

高い水を買わなくてすむのがうれしかったし水のありがたさが良くわかった。

まずまずの滑り出しである。
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