私が、最近、チョクチョク夫にいうことがある。
「ね、線量計買わない?」
以前は買ってどうすんのという答えだったが、この頃ではおかしな
笑いが返ってくるようになった。
新聞に出ていた線量計を指し示すこともあった。
要らないとは言わない、あんたが買ったら?
はは~ん、欲しいことは欲しいけど金額が結構高いし、自分では買いたく
ないと見た。
私も出来れば、家計費で購入をお願いしたいところだが・・。
ある朝、目覚めたときに思った。
そうだ、誕生日が近いし、高価だが線量計にしようと。
私も欲しいし、プレゼントにすれば、他のものを買う必要もなく、夫も
欲しいにちがいないからだ。
測ってもしかたが無いのかも知れないが、目に見えない物を見えないまま
にしておくのは我慢がならない。
敵の居場所を確認しなければ・・。
大笹生のお気に入りのお店に行ってきた。
そこのオーナーと話し込んだ。
放射能に汚染された福島のことを。近くに大きな運動場や公園がある。
そこはとても大きな運動場があり、また、飛行機のショーなどもするところ
である。
その地区の線量が高いにも関わらず、以前と変わらず、運動やらをしているので
電話をしてみるとわかりません、測っていませんとの答えに唖然としたという。
近くの小学校は線量が高いということで校庭の土を入れ替えるのにその近くの
公園は安全だというのだろうか。
心もそうだが、目に見えない物を見ようとしないことは危険極まると
思うのだが・・。
この年令では、何も身体に影響がないと思っても、毒とわかるものを口に入れる勇気は
なかなか出ないものである。
夫はすっかり、野菜の県産は買わなくなった。
こんな風に世の中から守られない中で福島の子供たちは、生きて行くんだなあと
また哀しくなってきた。
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