a green hand

今日は大山忠作美術館に


昨日のこと、兄をなくして間もない高校時代の友が見えた。
スリムな体型がよりスリムになり心労が伝わる。

「こんなに早く逝ってしまうんならもっと優しくすればよかった・・」
私から見ると十分優しい妹と思っていても悔いは残るものが身内の死というものだ。
男勝りのOは、「兄貴」に言いたい放題だったのかもしれない。

その反動なのか外出時には「兄貴」の好きなものを必ず買っていた。
夫婦関係もそうだが兄弟関係もシンプルとはいかないものらしい。

そのOが仕事も辞め母親の介護に専念しないわけにはいかなくなった。

高齢の母親には今回の息子の死はひた隠しだという。
「兄ちゃんは?」
「仕事」
「ん~」

息子の死を知らされずにいるOの母親は幸せだと感じる。
四人兄弟の中の一人息子、Oも嫉妬するほどに母親の愛は強かったと聞かされたことがある。

そのままボケて息子の事を忘れてくれれば良いとも思った。

今日の絵画のテーマは「桜」
桜の季節真っ盛りの二本松である。

JR東北本線二本松駅のすぐ近くにあるその美術館は「五星山展」に何度も訪ねたことがある。


Oのお兄さんの運転で三春の「弘法のさくら」を見に行ったことを思い出した。
目的が弘法の桜ではなかった。
迷ったというか誘われて行き着いたというのが正しい。

丘に着いた途端に、我々を待っていたかのようにして一瞬に舞散ったのだ。
粉雪のように皆の顔が見えないほどに桜が舞っていた。



今日、観に行く日本画家の桜、Oはこんなことを言った。
「本物の桜よりきれいかもね~」

何となく私もそう思った。
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