茶道の作法は皆目わからないが、点て方は少しできてきた。
と言ってもキッチンに立ちながらだから「点てる」という言葉を使うほどではない。
熱くお湯を沸かし、抹茶茶碗と片口とにお湯を入れ、温めておく。
その時、茶筅も抹茶茶碗に入れて温めて置く。
濡らすことにより竹のしなやかさを出すらしい。
抹茶の量は、茶杓山盛り1杯半。
お湯の量は、60~70cc。が、私の場合はベストである。
最初、泡が立たなかったり、ぬるかったりで、失敗の連続。
ようやく10回目ぐらいになり形になってきた。
茶筅で点てるとき、底をガシガシやっていたがそれはマズイらしい。
底に付けないで浮かした状態で英語のmの字を書いて素早く泡立てるということだ。
素早くしないと冷めすぎるのかもしれない。
最初少しのお湯を垂らして抹茶を混ぜる。
そうするとダマが無くなる。
それから残りのお湯を入れ、泡たてる。〈お茶を点てるのではなく、お茶を泡立てるがふさわしい〉
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今度、よそでお茶を点ててもらって飲んでみたいと思っている。
知りたいことは、どれぐらいの熱さで出来上がるのかということと、自分のお茶の泡の立ち具合というところだろうか。
何でもそうだが、自分で未熟ながらも経験してみた上での経験は、全く経験しない前の経験と、かくだんの主観の違いが感じられるものだ。
全くの他人どうしが目を合わせ、次には知っている顔になるようなものである。