a green hand

息子から母へ





娘からのカレンダーが朝早く届いた。
朝早くとは我が家の早くであり、世間では活動真っ最中であるから決して早くはない。

そうこうしているうちに、息子が「婆ちゃん花なんか喜ぶかね〜」と、母の部屋に行く前に私の部屋に現れた。
「喜ぶよ〜、きれい!」
というと母の部屋に行き、誕生日のプレゼントを渡していた。

母はプレゼントの花束のキレイさを伝えようと母の部屋の廊下を通る私を呼んだ。

すっかり色をなくした庭には萎んだバラが開けない状態で咲いている。
その庭を今でも数回眺めている母である。

明日が誕生日である。
繁忙期の今であるにもかかわらず、自分で花を選び、母の好きな和菓子を調達し届けてくれた息子に感謝した。

夫が「明日休みならA子からのカニシャブが食べられたのに残念だな」と息子へ言葉をかけていた。

珈琲を淹れ、例のシュトーレン、ブランディケーキ、紅茶ケーキを少しずつ食べてもらった。

インフルエンザの予防注射で大暴れした娘のMちゃんの話をして帰って行った。
夕食にはピーマンの肉詰めを作る予定だという。
家族のために頑張る息子、カッコいい。w






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