a green hand

私の車 14年目



今年が車検である。
あちこちに傷がつき修理せずにいた。
夫が病気になり、直せるものは直したい気持ちが強くなった。
ほころびを縫いながら我慢していたリビングのカーテンも私の部屋のカーテンも新しくした。

4月が車検、車は14年目、傷が多い、運転は好きじゃない、走行距離は5万キロになっていない。

軽自動車にしようかとあちこちからパンフレットを取り寄せた。
家からの出入り口で傷を負い、車にとり一番の難所である。

できることなら運転をやめたい。
でも夫が…ということで迷った挙句に出した決断は、あと2年まで今の車に乗るであった。

そうと決まりすぐに車を修理に出した。
14万円。

そして先週、車検のため13年使った車を持っていくと、「妙にきれいですね」の感想。
その日の夕方に電話がきた。

車検が通らない箇所が出たのだ。
気づかなかったがダッシュボードに2本のヒビが入っているという。

普段の車検の倍のお金がかかる。
迷わずお願いしますと応える。


そして昨日、息子と車を取りに行った。

帰り際、タイヤについてのご忠告があった。

夏タイヤの溝が浅くなっているので、今回の車検は通りますが早めに取り替えた方が安全ですと。

息子にも言われていたが、夫が強く大丈夫と言うので車検では交換しなかった。

帰り道を運転しながら思ったこと。

「夫は私の命はあまり重要と考えてはいないのだ。ブツブツ…。そうと分かれば自分の命は自分で守らないと。」

こういう事を今回の車検にあたり、当たり前のことだが夫を通して学んでしまった私である。

よし、タイヤを新しくしよう。

それを息子に言うと、明日あちこち探してみると言ってくれたのでお願いする。

あれ?甘える相手が夫から息子に変わっただけではないのか?

しかし、私の事を心配してくれる「息子」がいてくれて本当に良かったと感じるうれしい瞬間であった。

夫については胸中穏やかではない。
夫の入院中は夫の命を第1に考え、様々な事に判断を下していたのに……と。

夫が今さら変わるでもなし、ご縁だと思って我慢する方がまだ楽かもしれない。
私は今、わずかだが夫より健康上強い立場にあるのだから。

強い方が支配するようになるのだからと我ながら恐ろしい胸中である。
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