最初のページを開くと、あの古びた店のことが載ってるではないか。
「だんごや」とある。
白玉ぜんざいのことも書いてあった。
それと裏窓から見えるSLのことも。
しかし、この本の目的はそんなことではない。
職人一人ひとりの写真が載っている。
石州瓦の赤い屋根が津和野は特徴的である。
高い場所から写真に撮るとまるでヨーロッパかと思える屋根の色。
津和野独自であり、安野の子ども時代、赤い瓦より山口に入るとグレーになる瓦のほうが格好いいと思っていたらしい。
安野はそれを田舎者のひがみと言っている。
隣の芝生らしい。
美術館が出来上がるまでの苦労に職人の心意気と尊敬の言葉が並ぶ。
建築物の隅々までみてくるのだったと後の祭り。
だから、Iさんが駅に着いたら美術館の周りを見て置いてくださいと言ったのだ。
物事は、頭だけの知識ではなかなか心には残らないものだ。
津和野に足を運んだ、その体験後から入ってくるものの情報量がぐんと増えてくる。
旅とはそういうものだというか、私の知識の入り方はそうだといった方が正しい。
実体験が伴わないと単に夢の中でのできごとなだけで、現実的に受け止めることができないのだ。
また悪いことに、そうなると一度では満足できなくなり、見落としたことに知りたい意欲が沸々と・・。
まあ、国内だからいいかとも思うが、西日本という正反対のものに憧れる気質が生まれてしまった。
きっとまた行くに違いない。
今度は津和野一人旅もいいかなと思う。
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