今回は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが「光と音のRPG」というコンセプトでシリーズ展開してきた『アークザラッド』シリーズの思い出にふけってみます。
「シリーズ作を改めて評価してみる」で一度取り上げていますが…改めて、こちらではもうちょっとざっかけない内容で取り上げてみます。
●『アークザラッド』シリーズとの出会い
中学生の頃でしたかね。友達が『アークザラッドII』をオススメしてくれたんですよね。ただ、パッと見どんなゲームか良く分からなかったので、実際に友達にプレイしてもらいました。…ラスボスを(笑)
その時は、全体的に暗い雰囲気だったことや、難しそうなイメージを持ったことで、結局遊ぶことはなかったんですが…しばらくして、やるものがなくなってきた時に『II』を借りて最初からプレイしてみたんですよね。
なんか、いい意味で色々イメージと違い、気がつけばハマっていました。
テンポは良いですし、BGMも逸品。ストーリーも(Iをプレイしていないぶん理解できないこともありましたが)純粋に楽しめましたし。いわゆる「ロマリア四将軍」の撃破という分かりやすい目標もあり、彼らに近づいていくたびに俄然燃えたものです。
で、まあ時間はかかったもののクリアはして、その後『I』を同じ友達から借りてプレイ。その後『III』以降は、自分から率先して購入しました。
●シリーズプレイ履歴
PS1『アークザラッドII』 中学生ごろに借りる(1997年頃?)
↓
PS1『アークザラッド』 IIをクリア後に借りる(1998年頃?)
↓
PS1『アークザラッド モンスターゲームwithカジノゲーム』 Iとほぼ同じタイミングで借りる(1998年頃?)
↓
PS1『アークザラッドIII』 Iをクリア後、少し落ち着いてから購入(2000年頃?)
↓
PS2『アークザラッド 精霊の黄昏』 発売日に購入
↓
PS2『アークザラッド ジェネレーション』 発売日に購入
スワンクリスタルの『アークザラッド ~機神復活~』以外はプレイしていますね。
機神復活は『III』の後のストーリーということでしたが、さすがに当時そのためだけにゲーム機を購入する気力もお金もありませんでした。どこかでリメイクしてくれないかな~なんて思っていますが…ムリでしょうね。
シミュレーションRPGの理想型とも言うべき今作。最初に感じたイメージがアレだったために、余計に面白く感じたものです。
物語の区切りがハッキリしていて、もちろん大きな物語もありますが、その中で1つ1つ確実に小さな物語も展開されていき、常にモチベーションが保たれていました。
ただ、中盤(レベル50台あたり?)になってくるとさすがに難易度が上がってきて…普通の敵でもそこそこ苦戦するようになりました。加えて、寄り道要素はほぼ全く通っていないことなどもあり、味方メンバーがあまり強くなっていなかったことも大きかったんでしょうね。
そこからは、挫折と再挑戦を繰り返して…かなり時間をかけながら、なんとかラスボスまでたどり着きました。
そしたらラスボスが…もう…ね。ご存知の人はご存知でしょうが、ラスボスだからって強すぎでしょう…。ここでも挫折を繰り返すことに。
最後は、何だかんだで根気良く続けて、1時間くらいかけて何とか倒したと記憶しています。ええ。たぶん今でも、もう二度と戦いたくないラスボスランキング1位に入ると思います(笑)
その後、ストーリーを理解するために初代を借りてプレイしつつ、ファンディスクである『モンスターゲームwithカジノゲーム』もプレイしてみました。
さすがにIIをプレイした後だと、ゲームとしてまだまだ未成熟な感じがするのは否めないところでしたが、こちらはこちらで充分に楽しめました。味方が死亡したときの演出に力を入れていたのが、なんとも哀しい気分にさせてくれたものです。
モンスター&カジノのほうは、IIでほとんどモンスターを仲間にしていなかったので、実はそこまでプレイできていません。カジノのほうはそこそこプレイしたくらいかな?
友達から借りてプレイしたのはここまでで、『III』はその友達いわく「あんまり評判が良くないから買っていない」ということでした。しかし、当時からゲームについては挑戦的な私。価格もその当時すでに安くなっていましたし、買ってプレイしてみました。
確かに最初、雰囲気が明るいこと・味方メンバーが皆若いこと・微妙に3Dになったことなどが気になり「やっぱりイマイチかも…」とか思っていましたが、根気良くプレイしていたらこれはこれでアリだと思えてきて、特に「アカデミー」と呼ばれる敵対組織が登場してからは、目標が分かりやすくなったこともあって俄然テンションが上がりました。
難易度がIIと違ってかなり抑え目だったことも、遊びやすかった要因かもしれません。戦略性という意味では物足りないですが、元々頭を使うゲームがそこまで得意じゃない私としては…これくらいで充分でした。むしろ、たまに難しい依頼とかがあると、苦しんだものです。ええ。「ドルバン一家」とかね(笑)
で。気づけば、何だかんだで2~3周くらいプレイしましたね。
IIはどうしてもラスボスがトラウマになってしまい、プレイしようという気は起きませんでしたが、こちらは(難易度的には)遊びやすかったので。
最終的には、全ての依頼を成功させる!という目標をたてました。しかし…確か、シャンテだったかライアだったかが、舞台で歌を歌っている間に乱入してくる客を追い返すとかいう依頼が、どうしてもクリアできなくて…挫折しましたね(笑)
そして舞台はPS2に移り、物語はIIIより1,000年後のお話となる『精霊の黄昏』。ここまでくると、もう脈絡もなにもないですね(笑)
マス目ではなく好きな場所に移動できる、当時としてはちょっと新しいタイプのシミュレーションRPGを築きました。結果としてそれが良い印象だったかは人それぞれでしょうが…私は、悪くないとは思いました。
ただ、過去のシリーズ作品との大きな絡みがないこともあり、作品個体では充分良い出来だったと思うんですが、シリーズ作として見るとどうしても微妙な感じがするのは否めませんでした。結局、共通していたのはあの「ラスボス」だけでしたからね。
ちなみに。難易度はIIほど高くはないですが、IIIほどヌルくもなく、あまり油断はできないレベルだったと思います。ちょうどよかった…とは思いましたね。
あと、今さら思いましたが、これCERO「A」(全年齢対象)なんですね。魔族の見た目とかその他諸々のことを考えると、よくAで通ったな…と思います(笑)
『精霊の黄昏』では、もう「これ以上続くことは絶対にない」と言ってもよいくらいの終わり方をしたのですが…それでも発売されましたね。続編が。
この『アークザラッド ジェネレーション』は、当時ではまだ珍しかったオンライン機能を搭載し、スタイルはシミュレーションRPGからアクションRPGに。歴代シリーズ作品のキャラクターも何名か使用できるという、いわゆる集大成となる(つもりで発売したと思われる)作品です。
なんか、発売前から怪しい感じはしていたんですが、これまで付き合ってきたよしみというものもあったので購入してみました。結果、シナリオクリアはしましたが…どこでどう間違えたんだろう?と言うしかなかったですね。
いま考えてみれば、苦しんでいたんだろうな~とは思うわけです。本来、このシリーズは『II』で完結するハズだったものだそうですが、『III』が発売されて、そしてPS2でも2作発売されることになって…。絶対これは、上からのテコがあったに違いないと思ったわけです。
本来、予定になかったものを作るにあたって、開発スタッフは色々どうしようか?と考えに考え、苦しんだんだろうな~と思います。考えた結果、色々と「新しい試み」を入れ込む形となり、それが結果的には、徐々にシリーズユーザーに受け入れられない形になってしまいました。
いわゆる「作る予定のなかった作品を無理やり作った結果、こうなった」という、シリーズ作品として典型的なミスをしてしまったという感じでしたね。まあ、商売ですから仕方ないと私は言えますが…何とかならなかったものなんでしょうかね?今もなお、そう思ってしまうものです。
●どれが一番面白かった?
ファーストインパクトという面も含め、ゲーム性は間違いなく2が一番だと思います。
しかし個人的には、あくまで個人的には、3くらいの展開や難易度のほうが楽しみやすかった気はしました。それは、結果的にシリーズユーザーが求めているものではなかったかもしれませんが…最初に記載したように、私はIIの最初のイメージが「暗い雰囲気だった」という理由でプレイしなかったくらいなので、当時は明るいイメージの作品のほうが好みだったのではないかと思います。
●振り返ってみて
当時、プレイステーションを象徴するRPGとして展開し、いわゆる「予定通り」の範囲(=II)までは、まさに「予定通り」だった感じでした。
しかし、人気になってしまったがために「予定外のこと」が発生(=IIIを発売するということ)し、そこから迷走してしまったんでしょうね。開発力がなかったところも多少はあるかもしれませんが、おそらく根本は、売上目当てに続編を発売するという上層部の典型的な考え方が、この作品をダメにしてしまったのではないだろうか?と思いました。もちろん、真偽は定かではありませんが。
最後の作品となる『ジェネレーション』が発売されて、もうすぐ6年が経ちます。さすがに懲りたのか、もう復活する兆しはなさそうですね。
まあ、いってもソニーには『ワイルドアームズ』シリーズもあります(こちらも最近発売されていない気がしますが)し、他にも色々あります。『アークザラッド』シリーズでかみ締めた苦虫は、きっと今後に活かされている、と。そう信じたいものです。
他の思い出も見てみる
「シリーズ作を改めて評価してみる」で一度取り上げていますが…改めて、こちらではもうちょっとざっかけない内容で取り上げてみます。
●『アークザラッド』シリーズとの出会い
中学生の頃でしたかね。友達が『アークザラッドII』をオススメしてくれたんですよね。ただ、パッと見どんなゲームか良く分からなかったので、実際に友達にプレイしてもらいました。…ラスボスを(笑)
その時は、全体的に暗い雰囲気だったことや、難しそうなイメージを持ったことで、結局遊ぶことはなかったんですが…しばらくして、やるものがなくなってきた時に『II』を借りて最初からプレイしてみたんですよね。
なんか、いい意味で色々イメージと違い、気がつけばハマっていました。
テンポは良いですし、BGMも逸品。ストーリーも(Iをプレイしていないぶん理解できないこともありましたが)純粋に楽しめましたし。いわゆる「ロマリア四将軍」の撃破という分かりやすい目標もあり、彼らに近づいていくたびに俄然燃えたものです。
で、まあ時間はかかったもののクリアはして、その後『I』を同じ友達から借りてプレイ。その後『III』以降は、自分から率先して購入しました。
●シリーズプレイ履歴
PS1『アークザラッドII』 中学生ごろに借りる(1997年頃?)
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PS1『アークザラッド』 IIをクリア後に借りる(1998年頃?)
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PS1『アークザラッド モンスターゲームwithカジノゲーム』 Iとほぼ同じタイミングで借りる(1998年頃?)
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PS1『アークザラッドIII』 Iをクリア後、少し落ち着いてから購入(2000年頃?)
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PS2『アークザラッド 精霊の黄昏』 発売日に購入
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PS2『アークザラッド ジェネレーション』 発売日に購入
スワンクリスタルの『アークザラッド ~機神復活~』以外はプレイしていますね。
機神復活は『III』の後のストーリーということでしたが、さすがに当時そのためだけにゲーム機を購入する気力もお金もありませんでした。どこかでリメイクしてくれないかな~なんて思っていますが…ムリでしょうね。
シミュレーションRPGの理想型とも言うべき今作。最初に感じたイメージがアレだったために、余計に面白く感じたものです。
物語の区切りがハッキリしていて、もちろん大きな物語もありますが、その中で1つ1つ確実に小さな物語も展開されていき、常にモチベーションが保たれていました。
ただ、中盤(レベル50台あたり?)になってくるとさすがに難易度が上がってきて…普通の敵でもそこそこ苦戦するようになりました。加えて、寄り道要素はほぼ全く通っていないことなどもあり、味方メンバーがあまり強くなっていなかったことも大きかったんでしょうね。
そこからは、挫折と再挑戦を繰り返して…かなり時間をかけながら、なんとかラスボスまでたどり着きました。
そしたらラスボスが…もう…ね。ご存知の人はご存知でしょうが、ラスボスだからって強すぎでしょう…。ここでも挫折を繰り返すことに。
最後は、何だかんだで根気良く続けて、1時間くらいかけて何とか倒したと記憶しています。ええ。たぶん今でも、もう二度と戦いたくないラスボスランキング1位に入ると思います(笑)
その後、ストーリーを理解するために初代を借りてプレイしつつ、ファンディスクである『モンスターゲームwithカジノゲーム』もプレイしてみました。
さすがにIIをプレイした後だと、ゲームとしてまだまだ未成熟な感じがするのは否めないところでしたが、こちらはこちらで充分に楽しめました。味方が死亡したときの演出に力を入れていたのが、なんとも哀しい気分にさせてくれたものです。
モンスター&カジノのほうは、IIでほとんどモンスターを仲間にしていなかったので、実はそこまでプレイできていません。カジノのほうはそこそこプレイしたくらいかな?
友達から借りてプレイしたのはここまでで、『III』はその友達いわく「あんまり評判が良くないから買っていない」ということでした。しかし、当時からゲームについては挑戦的な私。価格もその当時すでに安くなっていましたし、買ってプレイしてみました。
確かに最初、雰囲気が明るいこと・味方メンバーが皆若いこと・微妙に3Dになったことなどが気になり「やっぱりイマイチかも…」とか思っていましたが、根気良くプレイしていたらこれはこれでアリだと思えてきて、特に「アカデミー」と呼ばれる敵対組織が登場してからは、目標が分かりやすくなったこともあって俄然テンションが上がりました。
難易度がIIと違ってかなり抑え目だったことも、遊びやすかった要因かもしれません。戦略性という意味では物足りないですが、元々頭を使うゲームがそこまで得意じゃない私としては…これくらいで充分でした。むしろ、たまに難しい依頼とかがあると、苦しんだものです。ええ。「ドルバン一家」とかね(笑)
で。気づけば、何だかんだで2~3周くらいプレイしましたね。
IIはどうしてもラスボスがトラウマになってしまい、プレイしようという気は起きませんでしたが、こちらは(難易度的には)遊びやすかったので。
最終的には、全ての依頼を成功させる!という目標をたてました。しかし…確か、シャンテだったかライアだったかが、舞台で歌を歌っている間に乱入してくる客を追い返すとかいう依頼が、どうしてもクリアできなくて…挫折しましたね(笑)
そして舞台はPS2に移り、物語はIIIより1,000年後のお話となる『精霊の黄昏』。ここまでくると、もう脈絡もなにもないですね(笑)
マス目ではなく好きな場所に移動できる、当時としてはちょっと新しいタイプのシミュレーションRPGを築きました。結果としてそれが良い印象だったかは人それぞれでしょうが…私は、悪くないとは思いました。
ただ、過去のシリーズ作品との大きな絡みがないこともあり、作品個体では充分良い出来だったと思うんですが、シリーズ作として見るとどうしても微妙な感じがするのは否めませんでした。結局、共通していたのはあの「ラスボス」だけでしたからね。
ちなみに。難易度はIIほど高くはないですが、IIIほどヌルくもなく、あまり油断はできないレベルだったと思います。ちょうどよかった…とは思いましたね。
あと、今さら思いましたが、これCERO「A」(全年齢対象)なんですね。魔族の見た目とかその他諸々のことを考えると、よくAで通ったな…と思います(笑)
『精霊の黄昏』では、もう「これ以上続くことは絶対にない」と言ってもよいくらいの終わり方をしたのですが…それでも発売されましたね。続編が。
この『アークザラッド ジェネレーション』は、当時ではまだ珍しかったオンライン機能を搭載し、スタイルはシミュレーションRPGからアクションRPGに。歴代シリーズ作品のキャラクターも何名か使用できるという、いわゆる集大成となる(つもりで発売したと思われる)作品です。
なんか、発売前から怪しい感じはしていたんですが、これまで付き合ってきたよしみというものもあったので購入してみました。結果、シナリオクリアはしましたが…どこでどう間違えたんだろう?と言うしかなかったですね。
いま考えてみれば、苦しんでいたんだろうな~とは思うわけです。本来、このシリーズは『II』で完結するハズだったものだそうですが、『III』が発売されて、そしてPS2でも2作発売されることになって…。絶対これは、上からのテコがあったに違いないと思ったわけです。
本来、予定になかったものを作るにあたって、開発スタッフは色々どうしようか?と考えに考え、苦しんだんだろうな~と思います。考えた結果、色々と「新しい試み」を入れ込む形となり、それが結果的には、徐々にシリーズユーザーに受け入れられない形になってしまいました。
いわゆる「作る予定のなかった作品を無理やり作った結果、こうなった」という、シリーズ作品として典型的なミスをしてしまったという感じでしたね。まあ、商売ですから仕方ないと私は言えますが…何とかならなかったものなんでしょうかね?今もなお、そう思ってしまうものです。
●どれが一番面白かった?
ファーストインパクトという面も含め、ゲーム性は間違いなく2が一番だと思います。
しかし個人的には、あくまで個人的には、3くらいの展開や難易度のほうが楽しみやすかった気はしました。それは、結果的にシリーズユーザーが求めているものではなかったかもしれませんが…最初に記載したように、私はIIの最初のイメージが「暗い雰囲気だった」という理由でプレイしなかったくらいなので、当時は明るいイメージの作品のほうが好みだったのではないかと思います。
●振り返ってみて
当時、プレイステーションを象徴するRPGとして展開し、いわゆる「予定通り」の範囲(=II)までは、まさに「予定通り」だった感じでした。
しかし、人気になってしまったがために「予定外のこと」が発生(=IIIを発売するということ)し、そこから迷走してしまったんでしょうね。開発力がなかったところも多少はあるかもしれませんが、おそらく根本は、売上目当てに続編を発売するという上層部の典型的な考え方が、この作品をダメにしてしまったのではないだろうか?と思いました。もちろん、真偽は定かではありませんが。
最後の作品となる『ジェネレーション』が発売されて、もうすぐ6年が経ちます。さすがに懲りたのか、もう復活する兆しはなさそうですね。
まあ、いってもソニーには『ワイルドアームズ』シリーズもあります(こちらも最近発売されていない気がしますが)し、他にも色々あります。『アークザラッド』シリーズでかみ締めた苦虫は、きっと今後に活かされている、と。そう信じたいものです。
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