セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

「Wii U Direct Nintendo Game 2013.1.23」 まとめ

2013年01月24日 00時38分57秒 | 【旧】ゲーム関連記事

●= Wii Uでバーチャルコンソールのサービスが春からスタート、30円でオススメタイトルを購入できるキャンペーンも実施 =●
●= 『真・女神転生』と『ファイアーエムブレム』とのコラボレーションタイトルがWii U向けに制作【Wii U Direct】 =●
●= 『ゼルダの伝説 風のタクト』Wii U版が発売決定 Wii U用『ゼルダ』完全新作も制作進行中 =●
●= モノリスソフト高橋哲哉氏のチームのWii U用完全新作の映像が公開! これは新たな“ゼノ”タイトル!? =●

「Wii U Direct Nintendo Game 2013.1.23」公式サイト

とりあえず、思い出しながらしっかり書いていきます。



◆== 本体の更新と、Wii U版バーチャルコンソールについて ==◆

今年の春と夏の2回、本体更新をおこなうことが発表されました。
読み込みなどの改善をするほか、春の更新で、Wii U版VC(バーチャルコンソール)の提供が開始されます。

Wii U版VCは、まずファミコンとスーパーファミコンのタイトルから提供開始されます。
Wii U ゲームパッドのみでのプレイが可能なほか、3DSVCにもある「まるごとバックアップ機能」、そしてWii Uのコミュニティ「Miiverse(ミーバース)」にも対応しています。
また、Wii版VCを持っている人は、同タイトルのWii U版VCを”優待価格”で購入できます。優待価格は、ファミコン版が100円。スーパーファミコン版が150円となります。(ともに税込)

ちなみに。今後提供のWii U版VCで、ゲームボーイアドバンスが追加されることが何気なく発表されました(笑)





◆== ファミコン生誕30周年記念 Wii U バーチャルコンソール体験キャンペーン ==◆

30日間限定で1タイトル、特定のWii U版バーチャルコンソールタイトルを30円で購入できるキャンペーンが実施されます。
以下の全7タイトルが対象となります。

配信中~2月下旬 ―→ FC『バルーンファイト』
2月下旬~3月下旬 ―→ SFC『ファイアーエムブレム 紋章の謎』
3月下旬~4月中旬 ―→ SFC『MOTHER2 ギーグの逆襲』
4月中旬~5月中旬 ―→ FC『星のカービィ 夢の泉の物語』
5月中旬~6月中旬 ―→ SFC『スーパーメトロイド』
6月中旬~7月中旬 ―→ FC『ヨッシーのたまご』
7月中旬~8月中旬 ―→ FC『ドンキーコング』

※詳しい期間は、特設サイトでご覧下さい。

このラインナップの中に、何気なく『MOTHER2』が入ってますね。人によっては、待ちに待った配信です。
『MOTHER2』配信の際には「MOTHER2 ふっかつさい」と題して、Miiverseに、開発に携わった糸井 重里さんのMiiが登場して、ユーザーとともに思い出を語ってくれるようです。



◆== 1月と2月に任天堂のWii U専用タイトルは無し ==◆

今後のタイトル展開の最初で、岩田社長の謝罪とともに発表されました。
ここは我々も残念ですし、任天堂だってそれが分かっていないハズが無いので、今はまあ仕方がないとしか言いようが無いです。今後のタイトルで挽回して欲しいです。



◆== 定番シリーズタイトルの最新作 ==◆

3Dアクションの『スーパーマリオ』シリーズ最新作や、Wii U版『マリオカート』が、すでに開発中であることが発表されました。
また、『Wii Party』の続編も発表。こちらは映像もあり、今夏に発売予定とのことです。





◆== ヨッシーが主人公のアクションゲーム最新作 ==◆

『毛糸のカービィ』開発スタッフにより、ヨッシーが主人公の新作アクションゲームが久々に登場します。
今作も毛糸のようなデザインが特徴的。ヨッシーのアクションゲームの特徴である”ぼんわかした世界観”をいかんなく表現しています。





◆== 真・女神転生 × ファイアーエムブレム ==◆

アトラスの代表シリーズ作『真・女神転生』シリーズ、そして任天堂のシミュレーションRPGシリーズ『ファイアーエムブレム』シリーズ。この2作品のコラボレーション作品が発表されました。
…ちょっと想像できないですが、なんか凄いですね。具体的な内容については一切不明です。





◆== 『ゼルダの伝説 風のタクト』のリメイク ==◆

2002年に発売され、シリーズ初の「ネコ目リンク」や、シリーズ初のトゥーンシェードによるアニメ調グラフィックが話題を呼んだ『ゼルダの伝説 風のタクト』。Wii Uで、風のタクトが鮮やかに蘇ります。
本来は、Wii U専用のシリーズ最新作開発において、様々な過去の作品を実験的にHD画質にしたそうですが、せっかくなので発売しちゃうようです(苦笑)
アニメ調のグラフィックで表現されたあの世界が、HD画質に対応。他にもバランス調整、Wii Uゲームパッドのみでのプレイ、Miiverseの対応などが施されています。
今秋に発売予定です。





◆== モノリスソフト開発の最新作 映像公開 ==◆

『ゼノブレイド』を手がけたモノリスソフトがWii U専用で開発している最新作の、映像が初公開されました。
全体的な印象としては、『ゼノブレイド』にほど近い雰囲気。当然、表現力は上がっているようでした。また、変形するロボットに乗って戦う姿もありました。
『ゼノブレイド2』なのか、あるいは『ゼノ』シリーズの新たな名前が付くのか。タイトル名は分かっていませんが、『ゼノブレイド』の魅力を壊さず、素直に進化させた作品になっていそうです。



◆== まとめ ==◆

Wii Uを持っていない身ですが、6割くらいの喜びと4割くらいの哀しみがあったってところでしょうか。

30周年記念イベント、MOTHER2がようやくバーチャルコンソールで提供されること、ヨッシー久々のアクションゲームなど、個人的にも色々嬉しい発表はありました。
くわえて、女神転生×ファイアーエムブレムという異色のコラボレーションや、風のタクトのリメイク、モノリスソフトの完全新作など、充分なアピール材料が揃っていたようには思います。

しかし一方で、やはり1月2月に自社タイトルが持って来られなかったのは、しつこいようですが残念です。
開発そのものも時間がかかるうえに、日本での据え置き型ゲーム機の事情を考えてしまいますとね…。余計に、この早い段階で提供してくれるタイトルの数というのは、しぼんでしまうものです。だからこそ、せめて任天堂だけは…なんて思っていましたが、任天堂ですら厳しいようです。
ま、ここらへんは勝負どころである年度末や夏商戦、年末商戦などで挽回して欲しいです。

あとは、発表されたタイトルが何となく”遠い未来のもの”という印象があります。
今回の冒頭で岩田社長も「これまでは、もうすぐ発売されるタイトルを紹介してきましたが、今年はちょっと趣(おもむき)を変えて…」とか言ってました。
ユーザーからしたらやっぱり、遠い未来のタイトルよりも、ある程度近場のタイトルを紹介して欲しいと思っちゃうのが筋です。それがあまり出来ていないということは…やはり、まだタイトルが揃えられていないのか?と勘ぐってしまいますね。


開発費はより高騰し、各社ソーシャルゲームの占める割合が大きくなっていくなか、一昔前のようなコンシューマゲームの流れは例え任天堂であっても、そう簡単には作れないのでしょう。
寂しくなりがちな1月や6月にも頑張ってタイトルを提供して!なんて我々は言っちゃいますが、今のコンシューマゲーム業界にとって、時期による需要の違いはやはり大きいもの。そういうことを考えると、3DSの1年目2年目のように、数少ない一押しタイトルを勝負どころである年度末商戦・夏商戦・年末商戦に集めるという形にしてしまっても、いい気がします。最終的に売れればいいわけですからね。

以上。眠いので、寝ます(笑)
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6 コメント

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Unknown (こひきち)
2013-01-24 01:09:09
1月2月にソフトが出せないのは仕方がないこととはいえ残念ですね・・・。
Wii Uユーザーにはもどかしい日々が続きます・・・。

まあ、3DSも初期はソフトないだの価格が高いだの言われた段階からここまで持ち直しましたし、
Wii Uも看板ソフトをいいタイミングで一気に投入して、挽回していって欲しいですね。

個人的には風のタクトのリメイクが楽しみですね。
GCは持っていないものですから。
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Unknown (アベマリア)
2013-01-24 08:36:16
一番気になったのは、アトラスとの共同開発の時に、このような形の開発をいろいろと進行中みたいなことを言ってたので、開発費のかかるWiiuはサードとの共同開発を水面下で進めているのでは。2月、3月に任天堂Wiiuタイトルがないのは残念です。2月、3月にソフトを集めたソニーvsソフトを集め切れなかった任天堂 この状況が両者にどのような影響を与えるのか注目したいと思います。
返信する
Unknown (ad)
2013-01-24 09:59:20
OSのアップデート予定やソフト開発状況を見ると、昔の任天堂ならWiiUは多分GW前か夏商戦前に発売したんだろうなと感じました。未完成品でソフトが続かないと分かっていても年末に発売してしまったのは、それだけ年間売上の半分を占めるアメリカの年末商戦で数を出したかったのでしょうね。いつ出してもそこまで大きく差の付かない日本から見ると、発売が早すぎたとしか思えませんが……
後は2Dマリオの牽引力を大きく見過ぎていたのかもしれませんね。ただ明らかにNewマリ2が邪魔をしているとは感じます。2Dマリオを同じ年に出してしまったのは結果論ですがWiiUを売るためには間違いだったのでしょう。スマブラもマルチですし、性能の上がった3DSと並行して売るにはこれまで以上に据置でしかできないゲームを押していく必要があるでしょうね。
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Unknown (partygame(管理人))
2013-01-24 11:28:08
>こひきちさん
Wii Uを持っている人からしたら、せっかく早々に購入したのに…ってなってしまいますよね。今は任天堂もユーザーも、ちょっとガマンしないといけないのでしょう。

『ゼルダの伝説 風のタクト』については、映像でも岩田社長が「ゲームキューブが充分に普及しなかったので、今作を遊べていない人も多い」とおっしゃっていたように、こひきちさんと同じく、やはり遊べていない人は多いことと思います。…これでも75万本くらいは売れているんですけどね(苦笑)
私はゲームキューブで楽しみましたが、表現力は変われどゼルダらしさは変わっていないと思うので、今でも充分に楽しんでいただけると思います。
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Unknown (partygame(管理人))
2013-01-24 11:37:40
>アベマリアさん

>>サードとの共同開発
そのへんは、私も感じました。共同開発だけではなく、例えば任天堂発売になる『ベヨネッタ2』も自社開発ではありませんし、自社開発ではない任天堂タイトルもより多くなってきそうな気がします。
Wii Uのタイトルとなると、1本作るのに何億というお金と長い期間が必要になるでしょう。それを1社でやろうと思うのではなく、他社と手を取り合っていくことが、任天堂に限らず今のゲーム業界には大事なのかもしれませんね。

>>2月、3月にソフトを集めたソニーvsソフトを集め切れなかった任天堂
1月と2月については発売できないと言ってましたが、3月は「発売できない」発言に含まれていなかったので、ひとまず3月には何か持って来れる予定なのかもしれません。
とはいえ、しっかりタイトルを揃えられたPS3やPS Vitaと比べると物足りないのは否めませんからね。
何はともあれ、いち早いタイトルの供給を願うばかりです。
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Unknown (partygame(管理人))
2013-01-24 12:07:20
>adさん

>>アメリカの年末商戦で数を出したかった

軽く振り返ってみると、Wiiだって年末商戦に発売でしたし、ゲームキューブも日本では9月発売でしたが、米国では11月発売でした。
こう見てみると間違いなく、海外の売り時である「ブラックフライデー」は意識しているでしょうね。今回もそうだったのでしょう。
まあ、我々からしたらもっと完成度を高めて…と思うのが当然ですが、商業である以上、どうしても理屈では通らないところもあるのでしょう。任天堂であっても。

>>2Dマリオの牽引力を大きく見過ぎていた

本体売上との割合を見れば、Wii Uユーザーの購入率は非常に高いと思っていますが、牽引力的にいえば、確かに『Wii Sports』ほどではないと思います。
単に2Dマリオを展開しすぎた原因ももちろんあるでしょうけど、『Wii Sports』のような直感的で分かりやすいゲームと違い、マリオはやはりゲームとしての要素が強いぶん、固定ユーザー以外は思ったより購入しないという点があります。
ライトユーザーにアピールするという意味では、その差は大きいものです。

>>これまで以上に据置でしかできないゲームを押していく必要がある

もちろん、大切なことですよね。とはいえ「だからマルチ展開はやめてほしい」というのは、ちょっと時期尚早な気もします。

私も、独占タイトルがたくさん作れるのであればそれが一番良いと思っていますが、ただでさえ苦しいゲーム業界。任天堂は、3DSもWii Uも売れて欲しいわけですから、両方で発売したくなるのは仕方のないところだと思います。これはソニーにも言えますけどね。
そして、主にテレビの前でプレイする据え置き型ゲーム機と、どこでも手軽にプレイできる携帯型ゲーム機。そもそも根底のプレイスタイルが違いますから、例えマルチタイトルを発売したとしても、それぞれのユーザーがそれぞれの環境に合わせてどちらかを購入するだけです。それ自体、結果的に見れば損ではないと思うんですね。

独占タイトルが欲しい一方で、それにこだわりすぎて任天堂がより傾くなんて話になればシャレにもなりませんので。
今ゲームを取り巻く様々な環境をどう利用するか?その”柔軟性”が、今のメーカーには必要なのかもしれません。それこそ、ミーバースがスマートフォンアプリでも見れるようにするのも、その1つだと思っています。

…ま、結局はメーカー側の都合でしかないんですけどね(苦笑)
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