薔薇の園 * ２０１７ * Vol.６５ * 初恋～再び *

３ヶ月前にご紹介した初恋は、５月２５日に撮影した「雨上がりの初恋」でした。
今日の初恋さんは、その日から９日遡って５月１６日に撮影したものです。

初恋は、私が薔薇の撮影に夢中になるきっかけを作ってくれた薔薇です。
私の「初恋の薔薇」なのかもしれません。

昨日ご紹介した根室の朝と同じに、鈴木省三氏作出の薔薇です。
根室の朝は、透明感のある薄い花びらが儚げですが、初恋の花びらは
繊細な陶磁器のような質感が印象的です。
中心に、ほんのりとさすピンクの初々しさに見とれてしまいます。


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	初恋 １９９４年　日本　京成バラ園芸 鈴木省三氏作出

洗練されすぎていない．．．と言うとおかしいのですが．．．

まだ上げ初めし前髪の　林檎のもとに見えしとき
前に挿したる花櫛の　花ある君と思ひけり

初恋の前に佇んでいると、島崎藤村の初恋を口ずさみたくなるような時間が過ぎていきます。
「花のように見える君」を、鈴木省三氏が薔薇にしてくださったような気がするのです。

１０年以上の月日が過ぎても、初めて出会ったときのときめきは忘れられない思い出です。

初恋は、私を薔薇の世界へと導いてくれた道標なのです。　　


　京成バラ園で撮影したのは、５月１６日（火）です。


　京成バラ園のサイトです


　今年５月２５日の雨上がりの初恋の記事です


　東京には真夏の太陽が戻り、猛暑の１日でした。