Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
春と秋の薔薇園めぐり
四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

青いバラ@最相葉月

2012-02-20 | お気に入り☆:*:・

「青い薔薇」については、「薔薇の園」シリーズの中で
何回か触れていますが、薔薇そのものが主役のお話をしているので
深く語ったことはないような気がしています。

「青いバラ」は、ベストセラー「絶対音感」で賞賛された
最相葉月さんの作品です。
何回も繰り返し読んでいるので
おしゃれな白いカバーが手擦れして汚れてしまっています。

ロマンティックなタイトルと装丁から思い描く内容とは
少々違って、ノンフィクションの俊英と呼ばれる最相葉月さんの
書くものですから、奥深く重層的で...
時にはちょっと疲れたりもする読み応えのある作品です。

「日本のバラの父」、「ミスター・ローズ」と呼ばれる鈴木省三氏の
評伝や著者とのインタビューが章ごとに登場しますが
この部分が何より魅力的で読み応えがあります。









できれば、鈴木省三氏を主人公とした人物ノンフィクションも
書いて頂きたいなと思います。

最晩年の鈴木省三氏の言葉を読むと、このタイミングで著者が
この作品を3年もの月日をかけて編み出してくれたことに
感謝の気持ちがわき起こってきます。

不可能の代名詞でもある「青いバラ」
薔薇の育種家なら誰もが夢見る「青いバラ」

現役時代には鈴木省三氏も挑戦したことのある「青いバラ」ですが
著者が「青いバラが遺伝子操作によって作り出される」ことについて
感想を求めると、鈴木省三氏は
「青いバラ(コバルトブルーのバラ)ができたとして、
あなたは、それが美しいと思いますか。」
そう言って、穏やかに笑っていたそうです。

春になって、バラ園を訪問するときには
この作品の中の鈴木省三氏の言動を思いながら
たくさんの薔薇たちと会いたいなと思う私です。


 最相 葉月(さいしょう はづきさん)について


 「青いバラ」最相葉月氏著 について


  
         
      


























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1 コメント

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Unknown (ナイキ スパイク)
2012-08-23 15:27:45
一見の価値がある良い本
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