先日、お天気のよい日を選んで久し振りに五島美術館を訪れました。
10年ほど前に大規模な改装工事が行われて、改装前の方が馴染み深いように感じていましたが
いつの間にか、改装後の今の姿を当然のように思うようになってきています。
紅葉の頃に訪れるのが好きなので...今年もタイミングを逃さずに美しい時間を愉しむことができました。
五島美術館は、1960年(昭和35年4月)に 財団法人運営の美術館として、東京都世田谷区上野毛 (かみのげ)に開館。 美術館設立の構想は、東急グループの礎を築いた 五島慶太氏によるものです。 | |
1986年に「ミカドの肖像」で 大宅壮一ノンフィクション賞受賞の後 1988年に「土地の神話」で西武グループと 東急グループの確執を描いたのは、猪瀬直樹氏です。 後に東京都副知事を経て都知事になるとは 想像もしなかった頃の書作でした。 作家としては、能力の高い優れた方と 認識していたのですが... | |
美術館内の展示を拝見する前に 時には、展示拝見後も... 庭園を散策する時間は、心地よく過ぎていきます。 | |
西武グループの堤康次郎氏は「ピストル堤」と呼ばれ 東急グループの五島慶太氏は「強盗五島」と呼ばれていたと 私が知ったのは「土地の神話」を読んだときです。 優れた実業家ではあっても、強引で凄まじい経営手腕の 2人を表す言葉だったのですね。 | |
五島慶太氏は、半生をかけて古写経を始めとする 貴重な美術品の数々を蒐集し続け、自らの所蔵品を広く 公開する美術館の設立が宿願だったそうです。 開館を目前にして、完成した姿を目にすることなく 亡くなられたのは、無念だったことでしょう。 | |
来年の2月中旬まで... 「茶道具取り合せ展」開催中です。 | |
最後の2枚の画像は、五島美術館のサイトから 拝借いたしました。 | |
五島美術館には、東急グループに関する情報は何もありませんが、東急沿線の住宅地の開発のきっかけや経緯など
「土地の神話」に、詳細に書かれていたことが胸をよぎります。
うっすらと白い雲が広がっています.。.:*・゜
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