姫ライラックの花が満開です.。.:*・゜

いつもの年には、５月初旬に満開を迎える姫ライラックの花がきれいに
咲き揃いました。

雨が降る前に庭仕事を片付けたくて、早朝のうちにせっせと草を取り、枝を落とし、
咲き終わった花がらを取り除き．．．時折り窓ガラス越しに室内で寝ているココを見ると、
ふと目を覚まして庭の光景と私をじっと見ていました。
目が合ったので、手を振ってみたら嬉しそうなココ。

大急ぎで後始末をして室内に戻り、部屋の中から窓を開けてココを抱っこして
きれいになった庭を一緒に眺めてみました。
風に揺れる枝や花に見とれるココ。
私は腕の中のココの表情に見とれていました。
ピンと立った耳、輝く瞳．．．今のココには、わくわくする気持ちをなるべくたくさん
味わってもらいたいと思っているのです。

ココは、食欲が出てこないので日に日に体重が落ちていきます。
チャウチュールと皮下点滴だけが頼りの日々。
でも、なぜでしょうね。
やつれた姿にはならず、日に日にきれいになって行きます。
今まで見たことのない透明感のある美しさに、やはり私の心は哀しい予感に震えます。

姫ライラックは小さな小さな花ですが、ライラックと同じように品のよい優しい香りがします。
一枝切って、ココに見せたら嬉しそうに香りを嗅いでいました。









ココは通院の道すがら、キャリーバッグから顔を出したがるので、少しだけファスナーを開けて
顔出し状態で、ゆっくりと歩いています。
風の匂いを嗅いでうっとりとした表情をしたり、風に揺れる木の葉や花々を見つめているときも
あります。

樹々が風に揺れる音がすると、じっと見つめて少年の頃のような表情で目を輝かせます。
小鳥の声が聞こえると、一生懸命方向を確かめて探します。
猫さんが通ると、耳をピンと立てて見送ります。

怖がりさんのココは、今まで１８年を超える月日、ワクチン接種や病気などでの通院の道で、
キャリーバッグから顔を出したがったことなど１度もありませんでした。

何かココなりに察することでもあるのでしょうか。

通院が週に１回から２回になり、１４日からは毎日になりました。
４日に告知を受けてからは、病状の進行がいっそう早くなってきているように感じています。

ココと一緒に過ごす時間を大切に愛おしむように送っています。
ココも毎日、私と楽しく過ごす方法をいろいろ提案してくれます。
一緒に寝ようね。
お風呂でお水を飲ませてね。
一緒に庭を眺めようよ。
屋上テラスで遊びませんか？
１日１日を大切に過ごす方法を、ココは驚くほどよく知っているのです。

今日は病院の休診日なので、家でゆっくりと過ごすことができました。

私の負担を少しでも減らそうと思ってくれているのか、平日も出勤前に娘が立ち寄ってくれています。
娘のことが大好きなココには、張り合いになっているようです。　


　お昼の１２時頃から１時過ぎまで、少し意識混濁状態になりかけていましたが
　　　　撫ぜながら呼びかけ続けていたら、戻ってきました。
　　　　元気が出てくると、ゆっくりと階段を登り２階へ行って浴室のお気に入りの場所で
　　　　お水を飲み始めました。
　　　　浴室の床に表面張力で盛り上がる水を舐めるように飲むのが好きなのです。
　　　　私の顔を見て、お水の催促をするので、少しずつ流してあげました。
　　　　階段を登るときには後ろから付いて行きますが、降りる時はもう足取りが危ないので
　　　　抱っこして降りてきています。
　　　　家の中では、ココが行きたがればどこにでも付いて行っています。
　　　　一昨日までは自分で好きなときに登り降りできていたのですけれどね。


　姫ライラックについて