Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
春と秋の薔薇園めぐり
四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

ひなとの別れ

2016-12-05 | (=^・^=)(=^;^=)




8月下旬に始まった、ひなの通院生活が終わってしまいました。

昨日の午前の血液検査の結果では、3ヶ月と少しの日々の通院で
全ての数値が、ほぼ正常値範囲内に戻り、院長先生に笑顔で
「何回もデータを見直してしまいましたよ。奇跡のようですね。
よく頑張りましたね。」と言って頂けたのですが...

帰宅してから、様子が変わってしまいました。
ご飯は食べましたが、私の顔をあまり見ようとせず、目をそらして
「もう何もしなくていいの。」そんな気持ちを私に訴えているような
表情が続きました。

日が暮れる頃、狭いところへ狭いところへと入っていこうとするので、
お気に入りのアンカ入りのドーム型のベッドに入れてみたら
安心したように、丸くなって眠り始めました。
身体の力が足りないような気がして不安不安で、そばで話しかけながら
撫で続けました。

私なりに、ひなにその時が来てしまったことを察することができて
もう誰にもどうすることもできないのだと神様の声が聞こえてきたような気がしました。
そして、ひなはもう既にその声を受け入れていることも分かりました。

ずっとそばにいましたが、未明に息が少しずつ荒くなってきたので
ベッドから出して、抱っこして名前を呼んで話しかけ続けました。

5時半頃には、抱っこしていても、ずっと私から目をそらして俯こうとしていたひなが突然
私の目をじっと見つめて、胸元に両前足を当てて「ふみふみ」を始めました。
仔猫の頃から2歳位まで、毎日のように繰り返していた甘えん坊さんの仕草です。
少女の頃に戻ったように愛らしい瞳で、私を見つめながらゆっくりと何回も
「ふみふみ」を繰り返してくれました。
少しずつ少しずつ、腕の中のひなの意識が遠のいていくのが伝わってきました。
繰り返し呼びかけて、家の子になってくれてどうもありがとう。ありがとう。
楽しかったね、楽しかったね、ありがとう。と何回も言い続けているうちに
ひなの身体が、急にふんわりと軽くなったような気がして、もう1度
耳のそばで名前を呼んでみたら、きらきら輝く瞳で私をもう1度見つめてから
まるで眠りにつくように、逝ってしまいました。

嘔吐もなく、苦しむこともなく、静かに眠るように旅立って行ったことが少しだけ心の救いになっています。
それでも心は波立ち、涙が止まりません。

ほとんど汚れることなく逝ったひなでしたが、念のために顔も身体も隅々まで拭いて、
お気に入りの場所に横たえ、ふわふわ毛布をかけて、しばらく顔を撫でながら眺めていました。
もう掛ける言葉が何も思いつかなくなって、呆然としていたような気がします。
外がだんだんと明るくなってきたのが分かり、ふと思いついて屋上テラスに
カメラを持って出てみました。

思ったとおりの美しい夜明けでした。
涙も止まらない、シャッターを押す指も止まらない、自分で自分が何をしているのかも
よく分からない、そんな状態だったような気がします。






















いつまでも、ひなのそばに座っていたくて堪りませんでしたが、朝の用事のあれこれを
済ませてから、9時直前に病院に到着するように時間を見計らって家を出ました。
昨日で3ヶ月と少しの間、週に6日、最後の1ヶ月は週に5日、ひなと一緒に歩いた道を
1人でゆっくりと歩きました。
様々な思いが胸をよぎり、もうすぐ着くわねと、いつもひなに声掛けをした曲がり角を
過ぎて、病院の看板が見えてガラスのドアを覗くと看護師さんが飛ぶように出てきてくれました。

院長先生とお話をして、いつもひなを褒めてくださり私を励ましてくださったスタッフの皆さんにも
お礼のご挨拶をして、帰り道には、ほらもうじき家が見えてくるわねといつもひなに声掛けをした角を
曲がって、帰宅しました。

鍵を開けるとココが玄関で出迎えてくれて、出かける私と入れ違いに、ひなに会いに来た娘と会いました。
娘はきっと、ひなと二人きりで会う時間が欲しいのではないかしらと思ったので、
病院に行く私とちょうど入れ違いになるように来てもらったのです。
私はいつでもひなと二人きりになれますからね。

安らかな、きれいで可愛い寝顔のようなひなと会って、少し心が落ち着いたそうです。

満19歳と11ヶ月、ちょうどその日に虹の橋へと旅立って行ったひな。
19年と9ヶ月半、私たちと一緒に暮らしました。
言葉では表しきれないたくさんのものを私たちにくれたひな。
ひなと一緒に、2年後からはココも一緒に暮らす日々は、楽しく幸せでした。
いつかきっと虹の橋で会える、待っていてくれると信じています。

ひなの面影を胸に抱いて、ココと一緒に笑顔で暮らし続けていたい私です。
今はまだ、涙が止まりませんが...
ひなのことを話そうとすると、こみ上げてしまうのです。
涙をこらえると、今度は鼻水が止まらない困った状態なのです。 


 美しい青空と白い雲が少し私の心を癒やしてくれたような気がします。









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2 コメント

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ひなちゃん (Bagatelle)
2016-12-06 16:42:44
大切なひなちゃんとのお別れ
お悔やみ申し上げます。
そんな寂しい、つらい日にコメントくださいまして
ありがとうございます。
ひなちゃんとの楽しい日々を思ってしばらくは過ごされることでしょう。
お体ご自愛下さい。
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Bagatelleさんへ (Passy)
2016-12-06 21:38:57
温かいお心遣い、どうもありがとうございます。

ひなのことばかりを思い続けていると、涙が止まらなくなってしまうので
気持ちを切り替えて、洗濯~掃除~お料理に集中したり、
こうしてPC前に座って、画像整理やブログ編集に集中していた方が
気持ちがすっきりとしてくるようなのですよ。
不思議ですね。

長年一緒に暮らし、この家の歴史とほぼ同じ年数ですから、
家の中の何を見ても、ひなのことばかりを考えてしまいます。
そばでココが心配そうに私を見るので、ココに話しかけたり、
抱っこしたりして、ココが寂しい気持ちにならないようにと
思っていますよ。
ココだって17歳4ヶ月の高齢ですから、健康管理は私の役目です、
泣いてばかりではいけませんよね。 

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