Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
春と秋の薔薇園めぐり
四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

薔薇の園 * 2020 * Vol.38 * マーメイド * 生田緑地ばら苑 *

2020-08-30 | 薔薇の園




儚げに咲く一重咲きの薔薇の名前はマーメイド。
クリーム色の花びらは、かすかに琥珀色を帯びて幻想的な気配を
漂わせます。

マーメイドは睡蓮の連作で知られるモネの庭、ジベルニーの庭に咲く
薔薇の1つとしても知られています。
花々を愛するモネがひときわ愛情をかけて育てていたのが一重咲きの薔薇たちと
言われています。
儚げで可憐な花姿に心惹かれたそうです。
たくさんの一重咲きの薔薇たちのコレクションの中でも、1番のお気に入りが
マーメイド。
毎朝、起きたときにマーメイドに会えるようにと、寝室の窓辺まで誘引して
大切に育てていたと言われています。
初夏から夏にかけて、毎朝寝室の窓を開けてマーメイドの可憐な花姿と甘い香りを
楽しみながら庭を見渡すのが至福のときだったと記録されています。


゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+ * 薔薇の園2020 * 38 * マーメイド * +.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜




マーメイド
1918年 英国 William Paul and Son 作出










もう1つ、マーメイドのエピソード。
マーメイドは、数少ない沖縄に自生するカカヤンバラ(ロサ ブラクテアタ)の
交配種としても知られています。
「沖縄に自生する薔薇」と聞くと意外な印象を受けますが、沖縄にも台湾にも
原種がたくさん自生しているのだそうですよ。
100数年前に英国で沖縄原産のバラを交配種の親として生まれ、ヨーロッパの
バラ愛好家に愛された薔薇...マーメイド。
浮世絵を大切にしていたモネに愛された薔薇マーメイド。

ジベルニーのモネの庭を訪れた遠い夏の日を思い出しています。


新型コロナウイルス禍の収束の日を、1日も早く迎えることができますように... 


 生田緑地ばら苑で撮影したのは、2019年5月20日です。


 生田緑地ばら苑のご案内です
    首都圏における新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大に伴い、利用者の健康と安全面に配慮し、毎年5月に実施している春の一般開放は中止となりました。



 


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