black potion no.6

三十路のモーターサイクル好き、徒然日記です。

目をそむける

2010年11月04日 08時15分12秒 | book
西尾維新著の『化物語』シリーズを読んでいます。
その最新刊の『猫物語 白』を読んで。

見えるけれど、見えていないもの。
聞こえるけれど、聞こえていないもの。

機能的に聞こえていても、認識されないもの。

その怖さと当たりまえさを、きちんと正視した作品でした。

結局、その人の心に響かないと、見えたといえないし聞こえたともいえない。
そのことにウナズク自分がいなければ、ただのモノやオト。

あらゆるものを無意味にしているのは、自分なんですね。

でもそのことには、自分ひとりでは気がつけないものなのでしょう。
他人に指摘されてはじめて、気がつく。

夜にみる夢からは、朝になれば醒めるけれども。
昼にみる夢は、他人に起こされないと醒めることはできないのかもしれません。

ほんの少しだけ、起きることができたような気がします。
おはようございます。

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