ダンスインザムードに死角は無いと思っていた、結果論を承知で申し上げると、牝馬の頂点たる優駿牝馬というレースで藤沢厩舎はいわゆる「完璧に仕上げる」ということを、やらなかったのではないか?+14の馬体重がそれを物語っている。そういう視点で調教欄を見てみると、お馴染みの「馬ナリ余力」が連なっている。実はこの半年で2回、藤沢厩舎はいわゆる「ビシッと追って仕上げる」をやったのだ。一つはシンボリクリスエスの有馬記念、もう一つは天皇賞のゼンノロブロイである。シンボリクリスエスを異例の強い追い切りで仕上げて出走させたのは、タイキシャトルと同じ轍を踏んで恥をかきたくないとの思いがあったのだろう。結果的にラストランで我々は「凄まじく強いクリスエス」を見て唖然としたのである。ゼンノロブロイをビシッと仕上げたのは、シンボリクリスエスの教訓が当然あったはずだ。結果展開が紛れて2着に終わったが、藤沢厩舎はマイルのイメージが強く、2着とはいえ快挙だったはずだ。
では、なぜオークスに向けてダンスインザムードを「ビシッと仕上げなかったのか」 それは当然「オークスを嘗めてかかった」からであろう。ダービーに出しても勝負になると考えていたのだから、牝馬限定戦であるところのオークスに目一杯の仕上げは、師のプライドが許さなかったのだろう。翻って優勝した松田厩舎は「大一番を勝つためには手段を選ばない」といったイメージが強く、タニノギムレットもクロフネも若くして燃え尽きてしまったが、名馬の栄誉は得ることが出来た。
結果論からの推論で更に推論を重ねるのはアレだが、ダンスインザムードは、ダービーに出走した方がいい結果を出せたような気がしてならない。とりあえず、ピサノクウカイの追い切りに注目したい。
本当に万全の態勢で臨んだのか?
では、なぜオークスに向けてダンスインザムードを「ビシッと仕上げなかったのか」 それは当然「オークスを嘗めてかかった」からであろう。ダービーに出しても勝負になると考えていたのだから、牝馬限定戦であるところのオークスに目一杯の仕上げは、師のプライドが許さなかったのだろう。翻って優勝した松田厩舎は「大一番を勝つためには手段を選ばない」といったイメージが強く、タニノギムレットもクロフネも若くして燃え尽きてしまったが、名馬の栄誉は得ることが出来た。
結果論からの推論で更に推論を重ねるのはアレだが、ダンスインザムードは、ダービーに出走した方がいい結果を出せたような気がしてならない。とりあえず、ピサノクウカイの追い切りに注目したい。
本当に万全の態勢で臨んだのか?