▽血統徒然△

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武豊とサンデーサイレンス そして福永

2004年05月25日 | Weblog
それでも武豊を中心に競馬はまわるという素晴らしいテキストを見つけました。誰しもが漠然と感じていることを最初に文章にする人の才能は羨ましいです。スポーツ誌Numberの最新号のいくつかの記述をこのテキストで思い出したのでそこから書いてみます。

武豊がサンデーサイレンス産駒の騎乗法について持論を述べています。本誌が手元に無いのですが「SS産駒は抜け出すとソラを使うので追い出すタイミングが重要」なることが書いてありました。私はこの記述とこの春のG1における武豊の騎乗のチグハグぶりの落差について、武豊様にも学習しきれない何かが起こっていると感じました。

私は血統好きなので、武豊とSS産駒がかみ合わなくなってきたことを、某血統論的に「産駒数が増えすぎたので、後ろから追いかける闘争心が、遺伝子の命令で無くなってしまったことに、武騎手はまだ気がついていないのでは?」と仮説を立てて話を続けます。

SSのスーパーサイヤーたる所以の最も大きな要因は、突然変異的に生じた異常なほどの統領性にあったと私は考えています。一般にクラシック時に大活躍したSS産駒は古馬になって萎んでしまうことが殆どです。ボスの自覚をもったSS産駒は統領性(闘争心)剥き出しに走る必要が無くなったので古馬になって萎んでしまう。というのが私の推察です。

クラシックで活躍して古馬になっても活躍した唯一の例といってもいい名馬スペシャルウィークの4歳以降の騎乗で武豊騎手はそのことについて、色々と悟ったに違いありません。彼自身が「会心の騎乗」と言って憚らないスペシャルウィークの秋の天皇賞がその真骨頂です。統領性に火をつける騎乗が武豊流のサンデーサイレンス哲学なのでしょう。

昨年あたりから武豊の哲学に黄信号が灯ったのは、最初にご紹介したテキストにうまく纏めてあります。デムーロに三度もしてやられ、ブラックタイドのギアは入らず、リンカーンは萎え萎えとなりました。

武豊騎手はサラブレッドの闘争心の本質について日本で一番考えている騎手だと推測できます。彼がよくタメ殺しと揶揄されるのは、その闘争心を信じて騎乗したのに不発に終わることが時としてあるからです。本来入るべきギアがなぜ入らないことが増えたのか、聡明な彼なら考えているはずです。気楽な立場で望むダービーでどのような騎乗をするのかで今後の彼が占えるはずです。

Numberには福永騎手について、この雑誌らしからぬ辛辣な批判の記述がありました。彼自身、武豊騎手には適うワケないと白旗を揚げているフシが見えます。実際、武豊鞍上の馬を目標に走っているように見えるレースが多々あります(春の天皇賞は典型か)。オークスは武豊以上にダンスインザムードが凄すぎると考えて、ダイワエルシエーロの競馬に徹したのが勝因なのでしょう。勝利ジョッキーインタビューでアナウンサーが父を引き合いに出したことを批判している人がいましたが、オークスの騎乗は武豊の呪縛から開放され、天才の資質を垣間見せたレースで、むしろ私は、あそこで天才の名を欲しいままにした父を引き合いに出せたアナは、一流だと感じました。

JRA-VAN Data Lab

2004年05月25日 | Weblog
◆JRA-VAN Data Labとは?

2004年4月6日からJRA-VANが新しいサービス(JRA-VAN Data Lab.)を開始し、データの仕様やその提供方法も、それまでとは大きく変更されました。JRA-VANの新しいサービスであるJRA-VAN Data Lab.(以下Data Lab)を利用すると、月額1995円でこれまでのような毎週の全てのデータに加え、新しく坂路調教データや馬名未決定馬データ、馬主データ、生産者データ、血統関係のデータ等も加わり、さらに過去のデータも全てその月額料金内で取得できます。またレース当日の速報オッズやレース結果、馬体重、時系列オッズ等の速報データも全て取り放題になります。過去の全データのデータベースを構築する場合でも、追加費用は一切かかりませんし、またデータが抜けたりする心配も無くなりますので、データの整合性も高くなります。基本的に全てのデータが常に最新の状態に保たれますので、手動での更新作業等、データのメンテナンス作業も必要なくなります。


ブログを毎日書いているわけだし、そろそろ3年ぶりにTARGETを導入するかな、だけどまたデータ買うのにカネかかりそうだなと、悩んでいたのです。意を決してJRA-VANのサイトに行くと、ここにも価格破壊の波がきたのか!と吃驚するような素晴らしいサービスが始まっていました。しかも、血統データも充実 素晴らしすぎます。現在初期データをDLしてますが、泣くほど時間がかかります(一応光なんですが)。とりあえず血統データがどの程度使えるか楽しみです。

JRA-VAN Data Lab TARGET