▽血統徒然△

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近親弊害という神話

2004年11月18日 | 血統
一般的に思われているほど近親配合の弊害は高くない

今日はネタがないなぁと思っていたのですが、一つ見つけたので紹介。

近親相姦のタブーについて
近親相姦のタブーと性的境界
近親相姦すると 2ch

近親相姦で妊娠すると劣勢遺伝が発現する可能性が高まる。
通常100人中2人発生するのが100人中4人に増える程度。
医学的には兄弟姉妹で子供をつくることは問題ない(許容範囲内)。
むしろ問題なのは家族の関係をどうするのか。
普通まともと思われている家族関係を維持できないことは確か。
そこら辺はよく経験者の話を聞いてから判断した方がいいです。


一般的にきょうだい婚すると、高い確率で遺伝弊害のある子が生まれてくるような印象がありますが、どうも「それは遺伝学的に見て間違い」ということらしいです。サラブレッドの配合に目を移すと、サラブレッドは既に遺伝子的にブラッシュアップの極みにある状態ですので、人間より更に弊害がおきにくいと考えることもできます。遺伝障害は劣性遺伝子のホモ化によって発現したものが障害として現れた場合をいいます。劣性遺伝子の「劣性」は劣っているという意味ではなく、ホモ化しないと発現しないという意味ですので、少ない先祖間で遺伝子の淘汰を行ってきたサラブレッドですから、一般的に思われている以上に近親配合はリスクが少なく、メリットが多いのかもしれません。

「近親交配のリスク」は、遺伝学的な問題であるように漠然と思っている人が多いですが、本質は刷り込まれた倫理的な感情に起因するもので、科学的ではないようです。ダメなものは淘汰できるサラブレッドの世界では、この思い込みを乗り越えることが優駿輩出のカギかもしれません。