レストランPetit Cervin 軽井沢 始末記

ワインの木箱

Romanée-Conti
レストラン内のインテリアに古びたワインの木箱の一部を飾っています。
写真下にアップしました。ロマネコンティ社の1988年の物です。

コメント一覧

シュブロかおりさん
ブルゴーニュのワインメーカーのシュブロです。ロマネ・コンティの木箱、いいですね!

ところで、質問の答えです。

大きな木製発酵槽ですが、ブルゴーニュの伝統的な発酵槽といえます。我が家でも、木製のタンクを去年まで、3樽使っていましたが全て取り止めました。理由のとして挙げられるのは、まず約10年おきに買い替えなければならず、コストが高いこと、手入れが困難で、細菌の発生する確率が非常に高いことです。ブルタノミセスといった,これらの細菌は、ワインの繊細さを取り去り、フルーツ香を動物臭に変えてしまう恐れがあります。また、木製槽は最初の約5年はすばらし樽香が出ますが、その後は香の効用も衰え、扱いが非常に難しいというのが現実です。が、昔は代替するものが無かったので、多くの蔵が木製槽を使用していました。
 日本のお風呂を想像していただくと、わかりやすいかもしれません。昔の風呂桶はすべて木製でしたが、今はほとんどがステンレス製ですね。それぞれに理由があり、良し悪しがあるのです。
ドメーヌ・シュブロでは、白は主にステンレスタンク、赤は主にコンクリートタンクを使用してアルコール発酵をしています。その後、MLF発酵は主に小樽を使用します。小樽は大樽に比べると、ワインが樽に触れる面積が多く、またワインが空気に触れる面積が少なく、傷んだ樽だけを簡単に取り替えることが出来るというメリットがあります。
 今では、ブルゴーニュのほとんどの蔵が、この小樽を使用しています。
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