こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
ペットショップでの生体販売というシステムでは、ペットの売れ残りという問題が不可避となります。
良心的なペットショップの場合は、売れ残った犬猫たちの里親が決まるまで面倒を見ているところがあります。
しかし、そのようなペットショップは少数派です。
以前は、売れ残った動物は保健所に持ち込まれて殺処分されていました。
しかし、平成25年の動物愛護法改正により、保健所はペットショップからの動物持ち込みを拒否できるようになり、その結果、保健所での殺処分数は激減しました。
保健所による動物引き取り拒否の余波を受けて暗躍するようになったのが【ペット引き取り屋】です。
ペット引き取り屋は、売れ残った犬猫をペットショップから引き取り、また、ペット繁殖場(パピーミル)で繁殖能力が衰えて使い物にならないとみなされた犬猫をブリーダーから引き取ります。
引き取り価格は、1頭あたり数千円~数万円程度です。
ペット引き取り屋に引き取られた動物たちは、劣悪な環境下で飼育され、見殺しにされているのが現状です。
つまり、ペット引き取り屋による事実上の殺処分が行なわれているという現実があります。
下記YouTubeで、ペット引き取り屋の実態が明らかにされています。
ペット引き取り屋の施設に動物愛護団体が踏み込んだときの映像です。
倫理感など持ち合わせていない者によって、動物たちが見殺しにされている悲惨な現実を分かっていただけると思います。
《ブリーダーによる大量繁殖 ➡ ペットオークションでの競り売り ➡ ペットショップでの大量販売》というシステムが存続する限り、売れ残ったペットたちが生き地獄に追いやられます。
ペットショップでの生体販売が如何に野蛮なシステムであるか、知っていただければと思います。