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司法書士が書くペット信託ブログ

ある動物保護施設の叫び

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

 

京都市にある【京都花園教会水族館】という水族館が、動物を持ち込む飼主に対して苦情を述べていますので、紹介しておきます。

 

京都花園教会水族館は2012年、京都の日本ナザレン教団花園教会の中に開園したキリスト教系の動物保護施設です。

 

淡水魚を中心に、爬虫類・両生類や甲殻類など190種500匹あまりを飼育・展示しています。

代表的なものを例示すると次のとおりです。

 

《淡水魚》ピラルク、ピラニア、肺魚、黄金ウナギ、ブラックバス、大型ナマズ、アリゲーターガー

《爬虫類》カミツキガメ、マタマタ、ゾウガメ、リクガメ、イグアナ

《両生類》ウーパールーパー、アフリカウシガエル

 

水族館に展示されている生き物の6割が、ペットとして飼育されたものの、様々な事情で飼育が困難となった飼主から引き取られた動物たち、とのことです。

 

最近では、アカミミガメ(ミドリガメ)の引き取り依頼が多いとのことです。

実態は、水族館というよりも動物保護施設といえます。

 

入場料は無料で、年間200万円ほどにのぼる運営費は全て寄付によってまかなっている水族館です。

 

令和6年4月22日、同館は、元飼主から飼育方法に対する要望が相次いでいることに触れ、SNSの投稿で次のように切実な思いを訴えています(以下、引用)。  

 

「だったら、そのために寄付して下さい。

その子のためにエサを毎月送ってきてください。

飼育するのはタダじゃないんです!! 

自分たちは引き取られたら、責任はもう当館だけですか?? 

当館の責任ならこちらのやり方に全面的に従ってください。

それができないなら、自分で最後まで終生飼育してください! 

自分で信頼する人を自分で探して譲渡して下さい! 

当館の引き取りは『飼育者への慈善』ではなく、『遺棄された生き物の救済事業』です」

(引用、終了)

 

京都花園教会水族館は、淡水魚・両生類や爬虫類を保護している施設ですが、上記の切実な思いは、日本各地の犬・猫保護団体が抱いている思いでもあります。

 

終生飼育ができず、飼っている動物を保護団体に託す以上、元飼主として無責任にも注文を付ける資格などないはずです。

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