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真理の法の白蓮華



休日によく出かける場所に葛飾区の水元公園がある。水元公園は東京23区内でも最も広い水郷公園だ。春の桜や夏の花菖蒲も素晴らしいが、水辺に咲く睡蓮の花も捨てがたい。写真は管理人おーつさんが運営する『2000ピクセル以上のフリー写真素材集』から掲載させていただいた水元公園の睡蓮である。
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蓮の花は古代エジプトや古代ギリシアをはじめとして、世界中で聖なる花として崇めらえてきた。とりわけ古代インドでは特別な花であったようで、蓮の花の色ごとに名称が与えられている。白の花はpundarika。赤い花はpadma。濃赤色の花はkokanada。青い花はindivaraと呼ばれたそうである。その考えは仏教においては極楽の象徴として結実している。大乗仏教の経典、法華経は正式には法蓮華経と言う。サンスクリット語では「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ」で、その意味は「真理の法の白蓮花」となるそうだ。




蓮はきれいな水よりもむしろ少しよどんだ水の中でよく育つ。水底の泥の中に深く根を張り、清らかな花を咲かせる。その凛とした気高い姿が、「俗世の欲にまみれず清らかに生きる」在家信者の在り方の象徴として、仏教に今も息づいている。白い蓮の花には聖なる仏の教えを、ピンクの蓮の花には大慈大悲の仏の愛を感じとることが出来るような気がする。

また蓮は地球上の植物の中で、最も霊的に進化したものの一つであり、その波動は高く、いつでもアセンション出来るレベルであると言われている。私はパソコンに壁紙として冒頭の写真を使用しているが、その画面からでさえ、蓮の花が発する冷たく澄んだ気がシュン、シュンと音を立てて伝わってくるのを感じることが出来る。中国、浙江省の杭州は蓮の花が美しいことでも知られている。私が蓮の花に特別な思いを感じるのは、杭州やインドで過ごした過去世の記憶が関係しているのかもしれない。縁あってこの世に生を得た者として、蓮の花ように気高く生きたいと思う。

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