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世界はここまで騙された その1

宗教が人類のコントロールに利用されてきた事を、駆け足でご紹介してきた。今回は、現在どのような形で、宗教が国際政治に影響を与えているかが良く理解できる、コンノケンイチ著「世界はここまで騙された」2003年刊 から、一部を引用してご紹介しよう。また世界支配の仕組みも大変分かりやすいので、おさらいの意味でご紹介しておこう。


■「世界はここまで騙された」コンノケンイチ著

●ユダヤの世界一極支配が始まった 
 
かつて、7つの海を支配した大英帝国の宰相B・ディズレリーは「世界は、一般の人には想像もできない人物によって支配されている」と語っていたが、これまで「陰の世界政府」と呼ばれてきた超国家勢力が、9・11を契機に表舞台に堂々と登場してきた。その一部が、ブッシュ大統領を取り巻く「政治ネオコン」、そして「宗教ネオコン(キリスト教原理主義)」と呼ばれる存在である。

一般に、「陰の世界政府」は国際ユダヤで組織される秘密結社を指すと流布されている。だが、これはそれほど単純ではない。ユダヤ勢力だけを示す言葉ではなく、表からは見えない「陰の超国家勢力」全体を総称しているからである。

ここでいう「陰の超国家勢力」は、19世紀末に起こったシオニズム思想を基盤に、旧約聖書の出エジプト記でモーセが目指したシオンの地にイスラエルを建国、中東の盟主にすることを目的とするシオニストを指す。彼らの目標は、第2次世界大戦後の1948年に達成されたが、それが爆弾となって血で血を洗う悲惨な現状を招いている。

イスラエル最初の指導者デーヴィッド・ベン・グリオンは、「エルサレムが世界平和の都市となり、ユダヤが全人類の上に君臨するだろう」と予言している。またシオニストたちは、イスラエルがナイル川からチグリス川までを領土とする権利を「神から与えられている」という選民意識を持ち、聖典タルムードの教えによって「ユダヤ教徒以外はゴイム(家畜)」で、邪魔者すべては抹殺できると信じている。

このように、一般のユダヤ人とシオニストの間には大きな隔たりがあり、政治に関わらない真のユダヤ人からは拒否されている。

米国人ジャーナリスト、ゲーリー・スミスは「シオニストとは、イスラエルがより大きな利益を得るために、何ぴとをも、いかなることをも、いかなる民族国民をも、犠牲に供する人間である。アメリカ合衆国は、すでにシオニスト占領軍によって支配されている国だ」という。しかし彼らには、世界を支配し続ける明確な血統と系譜、すぐれた行動計画がある。

すでに中東のイスラム国家は、シオニズムを主体とする超国家勢力の介入(湾岸戦争~アフガンとイラク攻撃)で分裂し、弱体化されつつある。また、その指揮下で欧州統一もなされ、米軍とNATO軍が事実上、世界権力の核を握る世界軍として登場しつつあるのだ。このように、いまや超国家勢力の世界支配は完成の域に達し、それをマスコミは「米国の世界一極支配」と表現している。

迫りくる世界最終戦争(核戦争)の時代に、私たちは生きている。核戦争、生物化学兵器、異常気候、爆発的な人口増加など、不安材料を挙げれば枚挙にいとまがない。だが、こうしたことに何も対策が講じられていないし、私たちは本当のことを何も知らされず、盲目にされている。闇を崇拝する者、秘密結社に属する者たちは、あなたが何もしないことを望んでいるのだ。


●世界の歴史を操る「陰の超国家勢力」
  
日本人の常識としては、米国の支配階級(エスタブリッシュメント)は、WASP(Wは白人、ASはアングロサクソン、Pはプロテスタント)系であり、ユダヤ人や有色人種などの少数民族は表舞台に進出できないと考えている。
 
現在の世界は、カトリック信者とイスラム教徒は、それぞれ10億人を超えているが、ユダヤ教徒は1300万人でしかない。米国におけるユダヤの人口は比較的高いとはいえ、全体から見れば微々たるものである。それも、すべてがシオニストというわけではない。

そのような少数民族が、米国のみならず欧州や日本、広く世界まで、なぜ支配できるのか。それは彼らが古くから世界に散らされて、辛酸を嘗めたあげくに得たスーパー権力を駆使して、各国の中央銀行、メディア、教会を支配しているからである。
 
ここで述べることは、単純なユダヤ陰謀論ではない。ユダヤ人そのものを問題にするのではなく、これを断面に奥の院に肉薄していかなければ、超国家勢力の本質は見えてこない。そこにはユダヤを主体とするいくつもの組織があり、国家の最高権力者を送り出しているが、そうした組織といえども、傍系あるいは支流にすぎない。その奥の院には、最高統括者が「神格存在」として君臨し、その正体は完全なる闇に包まれているのだ。
 
一口に超国家勢力といっても、その全体や裾野は茫漠としている。そこには多国籍企業、石油企業、軍産複合体など多くのシンジケートや秘密結社が存在し、末端には国家命令という名の下で、何も知らずに動いている人が大勢いるのである。

それら団体や結社の名称もさまざまで、「イルミナティ」「ビルダーバーグ・ソサエティ」「CFR(外交問題評議会)」「スカル&ボーンズ」「日米欧三極委員会」「王立問題研究所」などは、その代表格といえる。

イルミナティという存在ひとつを見ても、その構造と仕組みは複雑極まる。一つの組織(ピラミッド)が、より大きなピラミッドの中に含まれ、そのピラミッドは、さらに大きなピラミッドの中にある。小さなピラミッドは幾重にも重なって壮大なピラミッドを形成し、全体がユダヤ・イルミナティとして、超国家勢力の一部を形成しているのである。

その世界的ネットワークは、パラソルの骨のような構造になっていて「分画化」という手法が用いられている。各組織それぞれは分断され、相互連絡は不可能。それぞれは傘の頂点としか連絡できない仕組みになっている。ケネディ暗殺やUFO情報の操作も、同じ手法、「分画化」で行なわれてきたため、いまだに真相が闇の中なのだ。

(中略)

「分画化」を今回の9・11に当てはめれば、CIAやFBIの人間は個々の計画や行為は知っていても、全体像はわからない。実行者たちは、自分たちの本当のボスが誰なのか、全く知らないままに、与えられた任務をこなしているのだ。

陰謀論者のF・スプリングマイヤーによると、陰の超国家権力の中枢「最高法院」という秘密組織は、ロスチャイルド家、モルガン家、ロックフェラー家など、世界24の財閥の代表者によって構成されていて、世界のどこかで、年1回、「最高長老会議」あるいは「ユダヤ賢哲会議」などと呼ばれる秘密会議が開かれているという。

その最高法院の下に「見えざる世界政府」(超国家勢力)がある。欧米の支配者層150名で構成される「ビルダーバーグ・ソサエティ」という秘密団体がそれである。同会は世界の政治や経済を決定する最高機関で、その実像は厚いベールに包まれている。

その団体の母体になっているのがCFR(外交問題評議会)で、そこからTLC(日米欧三極委員会)、LPG(ロンドン・ポリシーグループ)という2つの世界危機管理組織が生まれている。その中心にいるのが英国王室である。 TLCはビルダーバーグ・ソサエティで創られた戦略構想を世界経済に反映させる役割を担い、そこから生まれたのが「先進国首脳会議」(サミット)である。
 
このように「最高法院」が「見えざる世界政府」(超国家勢力)の本丸と考えられるが、呼称はともあれ、確実に存在することは確かである。

CFR(外交問題評議会)は、世界GNPの60%を支配するといわれているロックフェラー一族が統括する。歴代の大統領と国務長官が、そこから輩出されているというだけでも、この一族の影響力の大きさはわかるだろう。だがこのロックフェラーでさえ番頭格で、ヨーロッパの富豪ロスチャイルド家の支配下にあるというから、ユダヤ国際シンジケートの奥深さは一般の想像を超えている。

いささかオカルトじみてくるが、スプリングマイヤーによると、最高法院(最長老会議)を指揮するのが「最高賢哲」と称される神秘的存在で、血統はダビデ王の直系にあたり、「聖なる預言者」であるとされる。その人物はどこか秘密の隠れた場所で静かに世界戦略を練り、深い瞑想と錬磨された知恵で常に神の声を聞いていて、大統領でさえも会見はままならないと噂されている

真偽はともかく、彼らの計画は何十年も前から立案された綿密きわまるものであり、秘密結社の下僕たちは何もかも承知の上で、その命令を実行していることは確かである。

彼らには独自の掟があり、目的は「世界統一政府(ワン・ワールド)」を樹立することだといわれている。コールマンによると、地球人口を管理可能な10億人にまで減らすために、旧約聖書の予言に基づいて最終戦争を起こし、なんと90%のゴイム(家畜)つまり56~57億人もの人類抹殺作戦を遂行するのだという。このアジェンダは米国の崩壊、キリスト教のドグマを地に落とすことも含まれている。
 
続く

世界はここまで騙された

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