ウチにも温暖化の影響が。
梅雨明けしたとたん、セミが猛烈に鳴き出しました。猛烈なのです。朝、五時半ごろからウチの庭にあるウラジロガシにたくさんのセミが集まって一斉に鳴き始めます。あまりの音量に、起き抜けの寝ぼけまなこでヨロヨロと庭に出て、ウラジロガシめがけてホースの水を噴射しています。飛び立つセミを数えたら10匹以上いました。とにかくご近所の迷惑になっているのではないかと心配で、野暮ながらセミの恋路を邪魔しているわけです。最初は放水に驚き、散りじりに飛んでいったセミたちですが、恋も佳境に入ったのか、そんなことにはかまわずに、むしろ一層大きく鳴くようになりました。
調べてみると、これはクマゼミ。南方系の、体も大きく鳴き声も大きな、ドラえもんのジャイアンみたいなセミです。このクマゼミ、かつては少数派だった(アブラゼミが多かった)とのこと。それが、温暖化の影響で(都市部のヒートアイランド現象とか)どんどん勢力を北にのばし、今では東京にも進出しているらしいです。わたしは岩手生まれなので、セミといっても夕方カナカナと鳴く蜩のようなおとなしいセミ
の印象が強くて、うるさいと感じたことはありませんでした。
いつも朝電話してくる妹が、「なんかセミの声が尋常じゃないね」と言います。妹の住んでいる山形にはクマゼミは生息していないので、やっぱり初めて聴くボリュームのようです。
そんなクマゼミを、ウチで飼っているわけではないのに、なんだか朝から申し訳ない気分で、オロオロとしているのです。飼っているわけではありませんが、ウチの庭にいくつか直径1.5cmの穴が開いていてどうもセミが出てきた穴らしいので、セミの故郷であることは確かなようです。自然豊かなオーガニックガーデンはいいのですが、この夏、しばらくは朝のユーウツが続きそうです。どーしたらいいのだろう。
昨日、BSジャパンの「空から日本をみてみよう」の岩手県一関編を観ました。一関はわたしの故郷。空から北上川をたどり、大船戸線をたどり、砂鉄川をたどり、故郷の東山町の上空からの風景が映し出されました。宮澤賢治さんが技師兼営業マンとして仕事をしていた東北砕石工場は、全体像を見たことがなかったので驚きでした。高校生のとき、いつも自転車で駅に向かう途中、工場の前を通っていましたが、石灰の粉がもうもうと舞っていたので、息を詰めて全速力で前だけを向いて走り抜けていたのです。中には石灰の採掘跡もあり、歴史を感じる遺構がそのまま残っていました。そんなふうになっていたとはまったく知らず、ただただ電車に乗り遅れまいと自転車こいでいた女子高生のわたし。空からの映像に、そんなわたしが走っているかのような錯覚が…。
猊鼻渓の方向に画面が進んでいって、実家の姿をとらえようとじっと目を凝らしましたが、わからなくて残念でした。平泉方面にたどると、東北新幹線が広い田園地帯を一直線に走って行きます。東北新幹線が開通する年、わたしは、新幹線がテスト走行(たぶん)で、あの長い長い橋梁(北上川第一橋梁)の上を走るのを、勤めていた小学校の教室の中から見たのでした。一学期だけ講師として働いた一関の小学校は丘の上にあって、新幹線が通るのを、「おーっ」と言いながら子どもたちが立ち上がって見るのです。そんな記憶も呼び起こされて、なんだかしみじみとしてしまいました。
梅雨明けしたとたん、セミが猛烈に鳴き出しました。猛烈なのです。朝、五時半ごろからウチの庭にあるウラジロガシにたくさんのセミが集まって一斉に鳴き始めます。あまりの音量に、起き抜けの寝ぼけまなこでヨロヨロと庭に出て、ウラジロガシめがけてホースの水を噴射しています。飛び立つセミを数えたら10匹以上いました。とにかくご近所の迷惑になっているのではないかと心配で、野暮ながらセミの恋路を邪魔しているわけです。最初は放水に驚き、散りじりに飛んでいったセミたちですが、恋も佳境に入ったのか、そんなことにはかまわずに、むしろ一層大きく鳴くようになりました。
調べてみると、これはクマゼミ。南方系の、体も大きく鳴き声も大きな、ドラえもんのジャイアンみたいなセミです。このクマゼミ、かつては少数派だった(アブラゼミが多かった)とのこと。それが、温暖化の影響で(都市部のヒートアイランド現象とか)どんどん勢力を北にのばし、今では東京にも進出しているらしいです。わたしは岩手生まれなので、セミといっても夕方カナカナと鳴く蜩のようなおとなしいセミ
の印象が強くて、うるさいと感じたことはありませんでした。
いつも朝電話してくる妹が、「なんかセミの声が尋常じゃないね」と言います。妹の住んでいる山形にはクマゼミは生息していないので、やっぱり初めて聴くボリュームのようです。
そんなクマゼミを、ウチで飼っているわけではないのに、なんだか朝から申し訳ない気分で、オロオロとしているのです。飼っているわけではありませんが、ウチの庭にいくつか直径1.5cmの穴が開いていてどうもセミが出てきた穴らしいので、セミの故郷であることは確かなようです。自然豊かなオーガニックガーデンはいいのですが、この夏、しばらくは朝のユーウツが続きそうです。どーしたらいいのだろう。
昨日、BSジャパンの「空から日本をみてみよう」の岩手県一関編を観ました。一関はわたしの故郷。空から北上川をたどり、大船戸線をたどり、砂鉄川をたどり、故郷の東山町の上空からの風景が映し出されました。宮澤賢治さんが技師兼営業マンとして仕事をしていた東北砕石工場は、全体像を見たことがなかったので驚きでした。高校生のとき、いつも自転車で駅に向かう途中、工場の前を通っていましたが、石灰の粉がもうもうと舞っていたので、息を詰めて全速力で前だけを向いて走り抜けていたのです。中には石灰の採掘跡もあり、歴史を感じる遺構がそのまま残っていました。そんなふうになっていたとはまったく知らず、ただただ電車に乗り遅れまいと自転車こいでいた女子高生のわたし。空からの映像に、そんなわたしが走っているかのような錯覚が…。
猊鼻渓の方向に画面が進んでいって、実家の姿をとらえようとじっと目を凝らしましたが、わからなくて残念でした。平泉方面にたどると、東北新幹線が広い田園地帯を一直線に走って行きます。東北新幹線が開通する年、わたしは、新幹線がテスト走行(たぶん)で、あの長い長い橋梁(北上川第一橋梁)の上を走るのを、勤めていた小学校の教室の中から見たのでした。一学期だけ講師として働いた一関の小学校は丘の上にあって、新幹線が通るのを、「おーっ」と言いながら子どもたちが立ち上がって見るのです。そんな記憶も呼び起こされて、なんだかしみじみとしてしまいました。