ぼくぽてちん忘備録

a chainless soul
ずーっと夏休み

字義②

2019-12-08 00:40:00 | 日記
先生には昨年一年間迷惑をかけたから
話すことがたくさんあった

脱線した話の中で一致したのが熊本城の復興事業について
私がその話題に触れると石工の輪廻、石の記憶、という点で全く一致して嬉しかったなぁ
私が見た熊本城は、

①まず収容人員を従前の人数分の受け入れ態勢が万全であること
 そのための集約商業施設を作っている
 従前、来場者が憩いや休憩として利用していた、遊休スペースは半壊しているため高低差の危険を避ける為、使えない
 →通常建基法では完了検査のない崖に関しては、
  その建築物を崖の高さの倍を離隔距離として
  瓦解を前提として確保しなくてはならない
 よって、従前の通り来場者を通行滞留させることができない
 しかし集客人員を確保しなければならない
 そのために集約商業施設を作ったのだと思う

②その上での天守閣への動線の確保
 ①の上で最短距離で、RC造の橋脚と擁壁を設け動線の安全を確保している

③地元業者が冠であること
 この手の公共事業は、一般競争入札により大手が冠になることが今の日本ではほとんどであるが
 私が一番びっくりしたのは地域のゼネコンが冠になって現場事務所を確保していること
 これには感嘆した

④再現方法
 1番手っ取り早く安全で、安価に仕上がる再建築は
 全部更地にしたうえで、土木も含めきれいに一から新品で再現してしまうことが、
 一番簡単だろう
 ところがこの復興工事は、
 出来る限りの芯(土)流(水)側(石)を再利用ししていること
 気の遠くなる作業である、現場を見た人なら分かるが
 このようなナショナリズムがちゃんと、きちんとあることに涙が出た

このようなことを話していたら、先生から
「石工の仕事だからなぁ」という言葉が出てきた
当時の城主加藤清正が蛇行する川を利用して濠にし石を積み上げた
『治水と石工の記憶』が400年の輪廻で生き返っているんだと
日本築土構木の精神を全神経で感じることができる幸せを改めて実感できた

字の師匠、先生には感謝しています
まだ続く














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