ぼくぽてちん忘備録

a chainless soul
ずーっと夏休み

tudの外(ばいばいあつし)

2023-01-11 10:42:00 | 日記
「なんで?」
たいてい予測の外から飛んでくる
こういうのは参っちゃうんだよね

今日あつしとお別れしてきて、色んなことに合点がいった
あんまり今日を汚したくないから、引用したくないんだけど
「あきひとくんおれさぁ、人が死んだときはその人がどれだけ自分を思っていてくれた(覚えていてくれた?)かが悲しみに作用する」
そのようなことを言ってきたやつがいた。
多分悲しみに明け暮れている私への配慮だったんだろうけど、全く理解できないんだよね。
あつしとはそれこそもう幾年にも会っていない。
死に際なんて私の顔すら思い出しもしなかっただろう。
それだけの重篤で苛烈な病気、症状だったし。
ただこれだけは私の独善と評されようが、納得のいくまでお別れしてやる。
もはや遺族も何も関係ない。
対あつしと私の問題だけであり、私の歴史を汚されたくない。
自分なりの彼との時間を安価なものにしたくない。
ただそれだけの為に突っ走っただけ。
安い言葉や態度が飛び交う中、猪突猛進飛び込めたと思っている。
ご遺族には申し訳ないと思っているが、陳謝する時間ももう設けるつもりもない。
ただ、やはり周りの軽薄さに、自分なりに怒りの感情があったんだよね。
虚心坦懐素直にその己の醜さを受容したい。
原因はあおりに乗ってしまったから。

人には当然コミューンが重層的に構築されている。高々齢45年でもとくに彼は多様な環境と功績を遺す環境があった。
私とのそれなどは、昔の錆びたもの。
それでも譲りたくなかった。
そのような中、一人の私の怒りの対象は、薄い囲い込みと浅い表現を繰り返す。
そして、そいつは母校と地元というコミューンで損得を勘定する。
私はその一人とその取り込まれている周辺に対し怒りの感情を抱いてしまった。
今考えれば怒るほどでもなく、そもそもがそのような人間で、学生時代から不道徳極まりないことを振りまいてきた。
みんなの太陽的な周囲の看過が、その男のような独裁傾向な性差別主義者を生み出していたのだろうと思う。
それに同意する人間は結局、呑まれない私に嫉妬しているんだろう。
そして私の怒りの動機は、それとは別のそいつの地元コミューンからの煽りであり、それにまんま乗っかっちゃった。
そいつの地元の茶番(ごっこの延長)に私がムキになっただけだったんだよね。
そして私に同意することを求めるようになる、つまり同類になってしまった。
私が、卑しい欲が出たんだよね。

所属を持たない私が母校や、地元のコミューンに訴えかけても、それは正義ではないのよ。
それでも、前言「悲しみの作用」のセリフや、
「おれがあつしみたいになったらどうする?」
と闘病中のあつしをダシにして自身の妻に聞くようなカスは全否定する。


今回のあつしを見送るに当たり尽力した男は二人+ちょこっと私。
共通しているのは家族という契約関係をよく理解し、
地元という鎖がないんだよね
あつしとは15歳からせいぜいたった10年程度の、ただその間は互いに見てきた。でもたったそれだけ。
TUDなんて作って、毎週土曜吉祥寺ヘブンでイベントを主催。
あんなん毎週赤字に決まってんだろ、金も大してとらずに酒飲みまくってただけなんだから。
面白かったよなぁ。10代から累積赤字を毎週垂れ流して、少しでも続け続けって。呑みまくって。暴れ倒して。
ほんとそれだけなのよ。あつしとは。
たったそれだけの、その時を肯定するためだけに必死になれた。
そうして臨んだ告別式。

あつしはなんというか、とても賢く実務を率先する男で、且つ男に惚れやすい。
弱点は男に感化されやすいんだよね。
もういないから言えることは高校時代、彼はおれに惚れていたと思う。
ただ私は、「自分をどう思う」に生得的に興味が持てず、あつしの期待を裏切っていたと思うが、私たちは確信的に仲間だった。
つしに私の恣意性は存在していなかったと思う。

社会人になり本格的に別々の道を行った後のことは私は分らない。
そのきっかけとなった男は私が紹介した者であるが、どのように進み最後あの環境いたのかわからないが、あつしは惚れていたんだと思う。
惚れられた男たちからすれば、あつしは使い勝手がいいんだよね。
あれだけの業績を残した男、岩佐敦司
成果の塊、ハワイの最後まで。まだまだ発展途上中だった男、岩佐敦司
あれらの評価はどうしたんだよ。
わたしは家族や美談など寧ろ優先順位の下位で、実績なんだよね。
モンスターみたいな実践家、経営なんていうクソみたいなものにいかず、ずっとサービスの最前線にいた男、岩佐敦司
どうした?
あつしを使い倒した男ども。
なんか後ろめたいことでもあんのかって。
わちゃわちゃ口裏でもあわせてんのか?
てめーらきもちわりー経営者ヅラよりとても真剣ないい顔してたよあつしは。
だから告別式、とても歪だったと思う。
前半部分の連中はもはや眼中にもないが、参列した面々も私に言わせれば歪だよ。


私は男たちの言う「おれ達」が大嫌い「兄弟分」も大嫌い。忌み嫌っている。
そのような事情にまみれたお別れ会だったと思う。
今回共に臨んだ2人の男と私は、そのようなクサイ感性とは無縁な自由な放課後世代。
思い思いにやり切った。

やり切った、かと思ったその時に、とんでもない角度から、極めて直線的に一人の女性が飛び込む。
その女性は明学の同級生で、現在はとても著名な男性の元に嫁いでいる。
こんなとこ来ちゃだめだよ
その女性にも同じく同級生の友達やらご家族やら共通のお友達やらあるだろうに、ネットの情報だけで単身で、気持ちだけで乗り込んできた。
やあ久しぶり


その第一声が、冒頭の
「なんで?(死ぬのがあつしなの?あつしじゃなければいけないの?)」
だった。


このひとことで私の卑しい色々な感情が雲散霧消した。


全て納得した。


「そうだよね。残念だよね。悔しいね。」
やっと言えたよ
友人の死を前にこんな当たり前のことを


TUD。始めて良かった。まだ終わってなかった。



あつしじゃあね。満足したよ。
ごめんねまた日常に戻るよ。
すぐそっちに行くよ。
櫻井哲人




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« tud楽団 | トップ | 忘備録 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿