Neroliの日記

Neroliは好きな香り。大好きなフィギュアスケーター羽生くん、エンタメ(歌舞伎・映画)、初孫のことを日記に書いてます。

衛星劇場ステージアワー特選歌舞伎  新春浅草歌舞伎平成30年1月 双蝶々曲輪日記~引窓

2020年04月03日 | エンタメ(歌舞伎etc.)
猛威をふるうコロナウイルスに

社会全体が長期戦を強いられるなか

みなさんはいかがお過ごしでしょうか?



家族の仕事に深刻な影響がでて

個人的には

ここ数日、眠りがとても浅いです(涙)




専門家の方がおっしゃるように

■3つの密(①密接場面②密閉空間③密集場所)を避けて

■「その行動は今やるべきことですか?」と自問自答しながら

不要不急の外出を控えなければなりませんね



さすがに

この状況下では

春ものを買うという物欲もわきません↴



京都南座3月公演「オグリ」

後半の公演中止発表がぎりぎりだったので気を揉み

この状況では仕方なかったかもしれませんが

ほんとうに残念でした(T_T)




こんなときでも

月曜日から金曜日までの4時から6時に

家で毎日楽しめるのが

衛星劇場ステージアワーの特選歌舞伎♪




先日放送された

新春浅草歌舞伎平成30年1月の

「双蝶々曲輪日記~引窓」
(たつちょうちょうくるわにっき~ひきまど~)


出演:中村歌昇 中村米吉 坂東巳之助 中村隼人 中村歌女之丞
   尾上松也

八幡の里にある南与兵衛の家に、濡髪長五郎が人目を忍んで訪ねてきた。長五郎は実は与兵衛の義理の母であるお幸の実子なのだった。お幸は長五郎に与兵衛を紹介したいと話すが、これから長崎へ下るので暇乞いに来ただけだと対面を断る。そこへ与兵衛が帰宅し…。郷代官として南方十次兵衛の名を継いだ与兵衛は殺人の罪を犯した長五郎を召し捕るよう命じられるが、長五郎がお幸の子であることを覚り見逃す。

与兵衛の母を想う温情、実子と義理の息子との間で苦悩する母、夫と姑の間に挟まれる女房。それぞれの家族の苦悩と葛藤が義太夫で見事に描かれており、皆が互いに思いやる情愛に溢れた世話物の名作。
  【衛星劇HPより】




自分のような初心者には

難解な台詞、言い回しで

ストーリーがわかり辛かったりもするのですが



「引窓」は

登場人物それぞれの心のひだを丁寧に見せてくれるので

最初から、物語にすーっと入ることができました



前半の

お幸とお早の、放生会を前に浮き立つ嫁姑のやりとりや

突然実の息子濡髪長五郎が現れると

どこか浮かないそぶりが気になりながらも

大喜びで涙するお幸の様子


出世が決まって帰宅した与兵衛の照れながらも誇らしげな様子に

与兵衛にそっくりだったと亡き夫を懐かしむお幸と

若いふたりの仲睦まじい様子に

微笑ましくて幸せになりますが



後半

濡髪から真実が告げられると

空気が一変・・・

4人の心の葛藤が始まります



実の母親を慕い

義理の弟を想い

松也さん演じる濡髪の苦しい胸の内

優しい真心に涙(涙)




歌女之丞さん演じるお幸の

実の息子と義理の息子、両方の幸せを願って葛藤し

人の道を踏みはずすことを思いとどまって

実のわが子に縄をかける苦しさ、切なさが

痛いほど伝わって

涙、涙・・・



ひとがよさそうで可愛げはあるものの

すこし頼りなさそうにも見えた与兵衛が

お幸の心情をしっかりくみ取って

最後

濡髪を逃がしたのは

胸が熱くなりました(涙)



引窓を使ったスリリングな演出と

投げたお金が当たってホクロがとれる場面は拍手喝采!


このご時世

ハッピーエンドはホッとします


後味のよい素敵なお話でした






去年の今頃

ステージアワーで「引窓」を初めて見たときに

あまりの美しさに目を奪われたお早さん!


もと遊女らしい艶っぽさに

気立てがよくて

ちゃめっけのある可愛らしさ

どこかおおらかさを感じさせる女方に一目ぼれでした



歌舞伎の女方(女形)は

男性からみた理想の女性像がデフォルメされているので

物腰も口調も

本物の女性よりもはるかに女性らしいのですが

米吉さんは、生まれ持ったお顔立ちと雰囲気が

女方になるべくして生まれたような美しい方!



数少ない歌舞伎観劇でも

舞台上の役者さんたちの

画面を通した比ではないくらいのオーラと美しさに感動しまくっているので

生のお姿を拝見できるのを

楽しみに待ちたいと思います(^.^)




中村米吉オフィシャルブログから一時お写真をお借りしました

※後ほど削除させていただきます