Neroliの日記

Neroliは好きな香り。大好きなフィギュアスケーター羽生くん、エンタメ(歌舞伎・映画)、初孫のことを日記に書いてます。

新作歌舞伎「プぺル~天明の護美人間~」勸玄君の回 Peatixアーカイブ配信

2022年03月06日 | エンタメ(歌舞伎etc.)

新作歌舞伎「プぺル~天明の護美人間~」

アーカイブ配信で見ました

 

海老蔵さん大ファンの方と、関西で公演があったら観に行きたかったねと話していたから

アーカイブ配信で見ることができてよかったです!

ありがとうございます!

 

 

歌舞伎は好きだけど、絵本が原作の新作歌舞伎にちょっと懐疑的?だったり

絵本「エントツ町のプぺル」が好きで映画化されたり舞台化されたものに興味はあるものの

歌舞伎は初めてで敷居が高い・・・

 

そんな風に二の足を踏んでらっしゃった方!

 

ものすごく面白いです!

アーカイブ配信で自宅で気軽に見ることができます!(視聴チケット販売中!)

※前回の日記で3月31日までと書きましたが、4月5日まで視聴できるようです

 

見ないと損!?ぜひぜひ!(※回し者ではありません💦)

 

 

 

歌舞伎好きの方はもちろん、初めて歌舞伎を見る方に

歌舞伎の面白さを存分に味わって楽しんでほしい

歌舞伎をもっと多くの人に知ってほしいという海老蔵さんの熱い思いが伝わってきました

 

 

自分も、絵本を読まないまま見たひとりなので💦

原作の魅力はわかりませんが💦

 

新作歌舞伎「プぺル~天明の護美人間~」には、はまりました

 

 

なにがすごいって

歌舞伎の外連(けれん)、様式美が随所に、これでもかってくらいてんこ盛り!

 

 

なんといっても海老蔵さんの4役早替り✨

80代母と一緒に見ましたが、何度見てもいつ入れ替わったのか2人とも全く気づかなくて、驚きの連続!

キャラクターが魅力的で、衣装も素敵で✨海老蔵さんを4倍楽しめます!

 

 

お芝居が始まって早々

花道で熊八(男っぷりがいい❤)がいきなり殺されて💦スッポンに消えたかと思うと

差し金でゆらゆらと操られた小さな赤い心臓が登場(!)

 

和太鼓の音が鳴り響き、大きな龍が舞い踊ったあとに

仁王襷の武者に形を変えた心臓の姿!

 

あっと驚く展開で目が離せません!

 

睨みを利かせたり見得で魅せて✨

海老蔵さんはつくづく絵になります

最高にカッコいい✨

 

 

 

そんな勇ましい心臓とは対照的に

ゴミ山で生まれたプぺルは

両腕がだらしなくびろーーんと長く伸びて💦もののけに間違えられたり

ズタボロの冴えない風体でちょっと頼りなげ

 

でも純粋さがあってなんだか憎めないから

軽く認知症の母はプぺルの様子を見て何度も声をあげて笑ってたし

小さな子供が見てもきっと同じような反応をするんじゃないかなと思いました

 

 

敵役、田沼意次は羊の皮をかぶった狼?

プぺルと逆で、見た目は着飾ってきれいな優男ですが

無表情なのに急に感情を露にしたり、冷徹で得体のしれない怖さがありました

 

 

海老蔵さん、あらためてすごい!✨

 

 

4役のキャラクターを細やかに演じ分けて、なおかつ次から次へと息もつかせぬ早替り!

歌舞伎役者としての器量の大きさを感じました✨

 

 

自分が何者かわからないまま、はるにプぺルと名付けられて友達になって

屋根の上で星の存在を知らされてはると心を通わせたのもつかの間

自分がいることで周囲の人間が不幸になるとわかり

ひとり、生まれたゴミ山に戻る場面

 

プぺルの目に涙が光り、頬を伝っていました

 

プぺルの苦悩が海老蔵さんに重なって見えて、たまらず涙、涙

 

 

 

ゴミの川でハルが落とした熊八の形見の煙草入れを探すうち過去の記憶がよみがえり

一瞬にして、プぺルの中身が熊八に戻ると

ズタボロの姿はそのままなのに表情から仕草からまるで別人!

一変でカッコよく変わったのはお見事でした✨

 

ぶっかえりで心臓に早替わりしたときは

拍手喝采!

なんかもう、カッコいいって言葉しかでてこない💦

八面六臂の大活躍で✨ほんとにカッコいいんです✨

 

 

 

お話の大切な核を担うはるが捕えられて

田沼の前で詮議を受ける場面

信念を決して曲げようとしないハルに周りの大人たちも次第に心を動かされるのですが

勘玄くんの感情のこもった迫真の演技にまたまた涙

 

 

しかし、いよいよ絶体絶命かと思われたとき

またれぇー、またれぇーと

赤い隈取の心臓が花道から颯爽と登場✨

 

 

 

待ってました!

見せ場の立ち廻り!

 

ここでも心臓と田沼の早替わり

心臓の顔には隈取りがあるのに??

最後までどこでどうやって入れ替わったのかさっぱりわからなかった💦

 

 

途中からはるも加わって

とんぼ(宙返り)や梯子に乗っての見得は見応えがありました

 

 

圧巻だったのは海老蔵さんと勸玄くん親子そろっての見得!

ぴったりと息が合って✨

涙がでるほど惚れ惚れ❤

 

迫力があって美しくて舞台に映える✨

 

最高!!✨

 

 

海老蔵さんが舞台で大きく光を放つのは言わずもがなですが

 

とびっきり可愛らしくて天賦の才にも恵まれた勸玄くんの小さな体から

負けん気の強さと、海老蔵さんに負けず劣らず生粋の役者魂が透けて見えるようで

大きく輝いていました✨

 

 

 

最後、羽の生えた船に二人が乗って地上を見渡す場面

 

海老蔵さんの熊八の目がとっても優しくて慈愛に満ちていて

消えることのない親子の深い絆、情愛を感じました

 

 

ちょっぴり切なさがありつつも

プラスのメッセージで未来へつながるエンディングは後味がよくて、ハッピーで

今のご時世は特に嬉しい!いいなと思いました

 

 

 

絵本の中のファンタジーの世界を

歌舞伎のファンタジーの世界に変えて

誰が見てもわかりやすくとことん楽しめるように歌舞伎の趣向を凝らして✨

海老蔵さんはじめ歌舞伎役者さんたちとダイノジ大地洋輔さんの熱演と

脚本や振り付け演出、舞台装置に音楽(浄瑠璃、三味線、唄、長唄、筝曲、尺八、太鼓、鳴り物)

 

海老蔵さんの描いた新作歌舞伎に携わった方々の熱気と心意気が感じられる素晴らしい舞台でした✨

 

 

 

チケットぴあのチケット情報より

公演について

絵本の累計発行部数は70万部を突破。映画化され、世界中の映画祭を席巻した「えんとつ町のプペル」を歌舞伎として初の舞台化。
原作・脚本を務めるのはキングコング西野亮廣。歌舞伎界を牽引する市川海老蔵との強力タッグが実現し、日本を代表する伝統芸能である‟歌舞伎“として新たな世界を創り上げます。
絵本「えんとつ町のプペル」は、ゴミ人間プペルと少年ルビッチの父を信じ、友達を信じて飛び出した二人が紡ぐ奇跡のファンタジー物語。
今回は、衣裳、鬘など歌舞伎ならではの要素や演出を全面的に取り入れ、新作歌舞伎として上演。主人公のプペル役は市川海老蔵、はる(絵本ではルビッチ)役に市川ぼたんと堀越勸玄が交互出演で演じます。
また、海老蔵は、物語の鍵を握るはるの父親役・熊八も勤め、ぼたんと勸玄と舞台でも現実と重なるそれぞれ実の親子の役を演じる注目の舞台です。
一体どんな歌舞伎になるのか?!これまで映画や舞台と様々なエンターテインメントとして多くの人を魅了した作品が、2022年1月“歌舞伎”として日本演劇史に新たな歴史を刻む、新作歌舞伎『プペル~天明の護美人間』にご期待ください!

配役/出演者

プペル/熊八/田沼 市川 海老蔵
スーさん 市川 男女蔵
はつ 中村 児太郎
はる 市川 ぼたん(交互出演)
はる 堀越 勸玄(交互出演)
町人 大谷 廣松
泰三 市川 九團次
次郎吉 大地 洋輔(ダイノジ)
甚兵衛 片岡 市蔵
町人 市川 齊入
町人 市村 家橘
玄 市川 右團次

 

 

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