これは、滅多に高熱が出ない私の貴重な記録であります。
あれは7月5日(火曜日)。夏風邪をひきました。
ブログにも書いたけど、その前の週くらいから、王様が風邪をひいていて。
熱や咳はなかったけど、ずっとノドが痛いって言っていて。
毎日、何度も何度も「あ゛ー」って言いながら、のどスプレーをして、のど飴をなめていたけど、やっばり仕事で電話したり
することも多いから、なかなか治らなくて。
声がかなり変になっていて、しゃべると面白くて、「なんか、オネェ~みたい?!」とか言ってケラケラ笑っていた。
王様も私も、うつらないように気をつけていて、私は何日たっても別に何ともなかったし、王様もほぼ完治したと思われたので、
ヤレヤレ~。これで大丈夫。うつらなくて良かった~と思っていたら、週末くらいになって、あれあれ?なんだかノドが変?って・・・。
まぁそれでも、その時はノドが少し痛いだけだし、「乾燥してたからかな?スーパーも少し寒かったし・・・。」くらいに思ってた。
そんな感じで気がつけば火曜日の朝。なんだか熱っぽい。熱をはかると37.6度。
私は特に何も無い時でも、37度くらいの謎の微熱が続くことがちょくちょくあるので、今度もそれかな?でも、ちょっと高いなぁ~?と
思いつつ、横になっていた。でも、全然具合は良くならず、それどころか時間がたてばたつほど具合が悪くなっていった。
いつもはものすごく暑がりで、夏場はほとんど裸族みたいな格好で生活している私なのに、今日はなんだか背中からゾクゾク×2
してきて、室温は27度以上あるというのに寒くて寒くてたまらない。
もう秋まで着ることも無いと、しまっておいた長袖長ズボンのパジャマをひっぱり出してきたが、それでもまだ寒気がおさまらず、
とうとう頭からすっぽりと布団にくるまった。
普段ならば、布団なんてお腹のあたりにちょっとかけていればOKなのに・・・。自分で自分のことが信じられなかった。
寒気とは反比例して、なんだかどんどん熱が上がっている気がしたので、お昼の2時頃、熱をはかってみたら、なんと38.6度・・・。
子供の頃から元々平熱が低かった私は、どんな風邪をひいてもなかなかめったに高熱が出ることが無かった。
自分では、「今回の風邪はひどい!ものすごい熱がある!」と思っていても、病院に行って熱をはかると、ほぼ100%に近い確率で
看護婦さんに「あ、熱は無いですね」と言われ、「いやいや!私的にはすごい高熱なんですけど~!」と、いつも心の中で叫んでいた。
最近、37度程度の微熱が何日も続くことはあっても、38度なんていう体温計の数字を見ることは無かった。前にいつ、そんな数字を
見たんだか、全く記憶が無い・・・。
うーむ・・・。これはさすがにヤバイんじゃないのか・・・?
病院へ行かねば・・・。
体は熱でヘロヘロになっていたが、さすがにそのくらいの考えは浮かんだ。
とりあえず、かかりつけの内科の診察券を探し、診察時間を確認した。幸い、休診日では無く、午後は2時半からだ。
病院へは歩いて7~8分、今から支度すればちょうど良い時間になる。
だがしかし、寝室からリビングへ、ほんの数メートルの距離を移動するのもヘロヘロな私・・・。
夏の日差しが強い炎天下、歩けるのか?超超近距離だがここは思い切ってタクシーを呼ぶか?
っていうか、普段から引きこもりで、一人ではなかなか外出することができない私。
体調がたいして悪くない時でも、王様が一緒に行ってくれる週末の買出しすら、行けないことが多いというのに、こんなにヘロヘロな
状態で、はたして一人で病院へなんて行けるのか??そもそも玄関から出れるのか???
とりあえず、家にある風邪薬を飲んで様子を見るか?いや、この場合、そんなことも言っていられないか?
ヘロヘロな頭でぐるぐる考える。
そういえば、王様が今週は飲み会があると言っていたような・・・。それはいつだっただろう。まさか、今日では無いよね?!
カレンダーを見てみた。右端のほうに赤い丸印がついている・・・。良かった。飲み会は金曜日だ。
今日は帰りが早いのだろうか?もし早く帰ってこれるのであれば、病院へ行くのは王様が帰ってからということに・・・。
うん。夕方まで待ってみるというのはどうだろう?あぁ~、しかし、今のこの状況で、はたしてそんなことを言っていても良いものか?
いや、これからすぐに病院へ行くとしても、もし王様が家に電話をしたときに私が出なかったら心配するだろう・・・。ううぅー・・・。
もはや頭の中はヘロっヘロのぐるんぐるんで思考がまとまらない。
あー、ノドがすごく痛い。なんだか頭も痛くなってきた・・・。
2時過ぎか・・・。王様はちょうど昼食が済んだ頃かなぁ?仕事中、忙しいのに申し訳ないけどとりあえず電話してみよう。
プルルルルー・・・プルルルルー・・・うぅー、ノドが痛い・・・。プルルルルー・・・プルルルルー・・・カチャッ。
「はい、○○です。」
「!!!」
うっきゃーっっ!おっ、王様じゃないーっ!!誰か知らない女の人がでちゃったーっっ!!!こっ、声が出るのかっ?!
ん゛っん゛゛っ!
「いっ・・・いつぼおせばにな゛っておびまぷ・・・。○○のがな゛いでございまぶ・・・。」
(訳;いつもお世話になっております。○○の家内でございます)
ぐぇー。な、なんとか言えた・・・。
「今、食事に行かれてますけど、戻りましたらお電話させましょうか?」
「・・・あ゛・・・お・・・おねがびじまぶ・・・。」
数分後、王様から電話がかかってきた。
「何?どうした?」
「が・・・がぜびいだ・・・。熱が38度6分でだ・・・」
「大丈夫か?病院行け」
「う゛ん・・・ぎ、今日ってだんじにがえる?」
「・・・・・・・。」
「・・・今から帰る。」
「え゛・・・」
「ちょっと仕事抜けて病院に連れて行くから、出られるように支度して待っとけ。」
「わがっだ・・・。ご、ごべんで・・・」
本当に、子供ぢゃないんだから、いい年こいて、たかが風邪ひいたくらいのことで、仕事中の旦那を早退させて、病院に連れて行って
もらうなんざ、それはもう、なんともみっともないやら恥ずかしいやら申し訳ないやらで、悪いとは思いつつも、それはとてもありがい話
だったので、ここは素直に受けることに・・・。 (2に続く。)