新宿駅京王デパート口
めんどうなことだがお金の運用をほったらかしておいてはならない。
第一義にやらなくてはならないライフワークがあったとしても、優先順位はこちらが上なのだ。
もう15年くらい前になるが、友人が脱サラして仲間と某業界調査会社を立ち上げて、たまたま出た同窓会でしゃべってるうちに、おそらくジョーダンで、出資してみない?と言ってきた。
「〇君が資金を集めるなんてできるのかしら。集められなくて肩身の狭い思いしてるのかな。」と余計な心配をして、専業主婦とちがい自由になるお金はあった女子二人が応募した。
まさかの出資者に彼は驚き、でもやっぱり金集めは苦手だったと見えて喜んでくれた。
いずれ上場するとはいってたが時代は下り坂。増資も繰り返していたが「やっぱりダメかね~」と10年たったころやっと配当を出し始めた。
で、上場の見込みもついたのか、春に臨時株主総会があり、自社株買いのお知らせが来た。悪くはない買い取り価格だったので売却。
予定していなかったお金が入ってきた。売れたのはいいが、さーあどうする。おととい入ってきてしまった。
憂鬱な気分でいたとき、昔スイス外債を買ったことのあるトッポジージョ信託銀行を思い出した。いまどき金銭信託は時代遅れだがどんな商品を扱っているのか、10年ぶりくらいに新宿にある銀行に行ってみた。
窓口には健康そうな若い女性。ま~あ私たちが若いころと違って、投信販促もばんばん女性がやるんだね~、大学もきっと経済やら金融を出ていて、研修をしっかり受けている感じ!
安心していろいろ相談してきた。銀行の名前も新ピーターラビットに変わっていたので、通帳もあたらしくして、資金の移動もして、明日もう一度でむいて契約だ。
100万円以上を定期預金50%投信50%の比率で契約すると、たった三か月だが定期金利が4%というのだ!これを「セットプラン」という。
投信はなんだかんだいって訳わからない商品だから、こういう手をつかって販促しているのだね。あやしみながらもこの商品に決めて、さて投信選びである。
頼もしい窓口の女性とかなり突っ込んだ会話をして以下に決めた。
1)円定期を50% 3か月4% 満期がきたら外貨預金でもつくろう。
2)フィデリティUSハイイールドファンドを15% US$は今は買い時かもと思う。「高利回り・低格付け」の米国企業の事業債。けっこう優秀で2011年のファンドオブイヤーだそう。しかし手数料は高い。
3)グローバルインフラ債ヘッジありを15% 面白みはすくないようだが、通信やエネルギー、運輸などの世界のインフラに出す金になるので、損得はあまり考えないで選んだ。 しかし不振だったらサッサと変えないと。
4)新興国高利回り社債ファンド(豪$・ブラジルレアル・インドネシアルピア)を20% 高金利と為替に期待する。一番リスキーだが配当金は高い。
これから金利や為替や世界情勢を気にしなくてはならない。資金の割り振りが決まったのはよかったが、余計な目配りが必要でまた憂鬱。金の亡者の第一歩である。
生涯債鬼に追われた内田百間。「阿呆列車」を腹を抱えて読む裏で暗くて理解を超える「冥途」みたいな作品があるんだよね。人間は深い。ひゃっけんのけんは門構えに月だった気がするけど字が出てこない。
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