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雨の日の花嫁

2024-07-11 20:18:00 | Kuraraストーリー
小学4年生の頃だった。
表紙に紫陽花が描かれていて「雨の日の花嫁」
というタイトルだったかと思う・・・漫画本だ。

私は、漫画本が苦手で、買うことがほとんどなかった。
ただ、紫陽花がとてもきれいで「雨の日の花嫁」という文字に惹かれて、
その漫画本を手に取り、すぐに買った。

6月は、梅雨で雨が多いけど、なんといっても、ジューンブライド!
小さなわたしは、すぐに憧れた。
その漫画本には、”雨の日にお嫁さんに行った人は、幸せになれる”
という内容が書かれていた。
雨が、好きだったわたしは、納得の満足感!!
絶対に、雨の日にお嫁さんに行こうと思った。

幸せになるために、6月にお嫁さんに行くのか・・
雨が多いから、ジューンブライドが有名になったのか・・・と
いろいろ考えながら、なんだか嬉しくて、ひとりで、にこにこしていた。
ジューンブライドは、違う。。と大人になってから、分かってがっかりしたけど、
6月の花嫁が幸せになれる。というのは、ローマ神話からきているので
大人になっても、本当だ!と思える私だった。

実際、大人になった私の結婚式は、大晴れ、見渡す限り雲ひとつなく・・
「あーぁ、晴れちゃった」と心の中で思った。そして、6月ではなく12月だった。
なぜ、6月にしなかったのかな・・・・

” 次は、6月に!!雨の日に!!ぜったい!!”
なんて、子供にかえったように、弾んで思えて、懐かしい想い出に感謝。


「雨の日の花嫁」その漫画本は、いつの間にか手元からなくなっていた。
きれいな紫陽花と花嫁さんの表紙は、今でもはっきり覚えている。
いくつになっても、強烈な印象が残ってるものは、忘れない。これからも忘れない。
だから、『次は、6月にね。雨の日にね。』と自分にそっと語りかけた。


*日本のジューンブライドは、ブライダル業界が、6月雨季に式をあげる人が少ないため、
 1970年代ごろから始めた物だという。私が購入した「雨の日の花嫁」も1970年代。
 ブライダル業界からの薦めで、作家が書いた物かもしれない。
 

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