#貫之集 新着一覧
貫之集 697
承平五年十二月、左衛門督殿の、男、女君たち、元服、裳着たまふに、よめるおほはらや をしほのやまの こまつばら はやこたかかれ ちよのかげみむ大原や 小塩の山の 小松原 はや木高かれ 千代...
貫之集 696
宰相中将の四条の宮に住みはじめたまふに、まうでて、ことのついでありてよめるものごとに ...
貫之集 695
恒佐の中納言の扇合の歌、扇を洲浜に入れたりすみよしの まつのかげをし こめたれば あふぐにかぜの いつかつきせむすみよしの 松の影をし こめたれば あふぐに風の いつかつきせむ...
貫之集 694
延長八年土佐の国に下りて、承平五年に京に上りて、左大臣殿白河殿におはします御供にまうで...
貫之集 693
千鳥たがとしの かずとかはみる ゆきかひて ちどりなくなる はまのまさごをたが年の 数とかは見る 行きかひて 千鳥鳴くなる 浜のまさごを...
貫之集 692
亀なみまより いでくるかめは よろづよと わがおもふことの しるべなりけり波間より 出でくる亀は 万代と わが思ふことの しるべなりけり...
貫之集 691
鶴うちまよふ あしべにたてる あしたづの よはひをきみに なみもよせなむうちまよふ 葦辺に立てる 葦田鶴の よはひを君に 波も寄せなむ...
貫之集 690
柏いろかへぬ かへのはのみぞ あきくれど もみぢすること ならはざりける色かへぬ 柏の葉のみぞ 秋くれど 紅葉すること ならはざりける...
貫之集 689
松ねがふこと こころにあれば うゑてみる まつをちとせの ためしとぞみるねがふこと 心にあれば 植ゑて見る 松を千歳の ためしとぞ見る...
貫之集 688
月いでてくる やまもかはらぬ ながつきの ありあけのつきの かげをこそみれ出でてくる 山もかはらず 九月の 有明の月の 影をこそ見れ...
貫之集 687
延長五年九月、右大臣殿前栽合の負態、内舎人橘助繩つかうまつる州浜に書ける日くさもきも ...