躓かない歩き方をするために
最も重要な役割をはたす
主な3種類の足関節と趾(ゆび・足指)の伸筋(関節を伸展させる筋肉)と
これらの伸筋を通る経穴(足の太陰脾経・足の陽明胃経・足の厥陰肝経)および
その強化とストレッチの方法を
お伝えします
今朝は、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)です
前脛骨筋
経穴 足の太陰脾経(写真:外枠青色・内側黄色の丸)
公孫(こうそん):第1趾中足骨基底部前下縁(効能:)
商丘(しょうきゅう):内踝の前下方にある陥凹部
足の陽明胃経(写真:外枠赤色・内側黄色の丸)
足三里(あしさんり):犢鼻(外膝眼)の下3寸
豊隆(ほうりゅう):外踝の上8寸
足の厥陰肝経(写真:外枠青色・内側緑色の丸)
中封(ちゅうほう):内踝下縁の前方1寸
公孫と豊隆
お互いに連絡を取り合っている絡穴です
この二つの絡穴を通して
足の太陰脾経と足の陽明胃経が連動すると
つま先と足関節(距腿関節)が引き上げられ(背屈)
同時に足が内返し(内反)することで
躓かない歩き方が可能となります
商丘・中封
足関節(足首・距腿関節)の前下方を横断する下伸筋支帯に位置する経穴です
この経穴への適度な刺激は
下伸筋支帯の下を通る前脛骨筋腱と距腿関節・距舟関節を正常な位置に保ち
足関節の背屈・内反の機能を円滑にします
※下伸筋支帯
踵骨の外側面上方から足関節の背側で分岐し
一方は上方へ伸びて脛骨内踝へ
他方は下方に伸びて足底腱膜へ付着し
外側を茎として
内側に向けて分岐するY字型をしています
(このY字型を模倣した機能性ソックスをよく目にすると思います)
春分に向けての養生法
上りの階段や上りの坂道を歩くと
つま先と足関節を引き上げる(背屈・内反)ことになり
強化につながります
下りの階段や下りの坂道を歩くと
つま先と足関節を引き下げる(底屈・外反)ことになり
ストレッチにつながります
※注釈
商丘と豊隆については、実際の取穴法とは
若干異なっており、前脛骨筋に沿うように
取穴しています。
この投稿は
躓かない歩き方:前脛骨筋(2月4日)を加筆したものです。
つづく
次回は、躓かない歩き方:長趾伸筋(脾胃・肝胆)をお伝えします。
公益社団法人 大阪府鍼灸師会 スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
東洋医学ランキングへ
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主な3種類の足関節と趾(ゆび・足指)の伸筋(関節を伸展させる筋肉)と
これらの伸筋を通る経穴(足の太陰脾経・足の陽明胃経・足の厥陰肝経)および
その強化とストレッチの方法を
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今朝は、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)です
前脛骨筋
経穴 足の太陰脾経(写真:外枠青色・内側黄色の丸)
公孫(こうそん):第1趾中足骨基底部前下縁(効能:)
商丘(しょうきゅう):内踝の前下方にある陥凹部
足の陽明胃経(写真:外枠赤色・内側黄色の丸)
足三里(あしさんり):犢鼻(外膝眼)の下3寸
豊隆(ほうりゅう):外踝の上8寸
足の厥陰肝経(写真:外枠青色・内側緑色の丸)
中封(ちゅうほう):内踝下縁の前方1寸
公孫と豊隆
お互いに連絡を取り合っている絡穴です
この二つの絡穴を通して
足の太陰脾経と足の陽明胃経が連動すると
つま先と足関節(距腿関節)が引き上げられ(背屈)
同時に足が内返し(内反)することで
躓かない歩き方が可能となります
商丘・中封
足関節(足首・距腿関節)の前下方を横断する下伸筋支帯に位置する経穴です
この経穴への適度な刺激は
下伸筋支帯の下を通る前脛骨筋腱と距腿関節・距舟関節を正常な位置に保ち
足関節の背屈・内反の機能を円滑にします
※下伸筋支帯
踵骨の外側面上方から足関節の背側で分岐し
一方は上方へ伸びて脛骨内踝へ
他方は下方に伸びて足底腱膜へ付着し
外側を茎として
内側に向けて分岐するY字型をしています
(このY字型を模倣した機能性ソックスをよく目にすると思います)
春分に向けての養生法
上りの階段や上りの坂道を歩くと
つま先と足関節を引き上げる(背屈・内反)ことになり
強化につながります
下りの階段や下りの坂道を歩くと
つま先と足関節を引き下げる(底屈・外反)ことになり
ストレッチにつながります
※注釈
商丘と豊隆については、実際の取穴法とは
若干異なっており、前脛骨筋に沿うように
取穴しています。
この投稿は
躓かない歩き方:前脛骨筋(2月4日)を加筆したものです。
つづく
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公益社団法人 大阪府鍼灸師会 スポーツ鍼灸プロジェクトチーム 若杉昌司
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