黄帝内経『霊枢』「経筋」編より
経筋は、個々の筋を個別に考えるのではなく、
個々の筋に反映される機能にもとづき、
筋と筋を連合的に関係づけています。
『足の太陽経筋』の筋は主に、
眼部上部、前頭部、後頭部、項部、脊柱(体幹)および下肢の後面を連合させ、
共同して後方へ反り返る作用を起こすことにあります。
下記の筋を連合させることによって、
現代でいうところのスカイフック、ドローインの基礎を完成させることができます。
歩いたり走ったりするときの参考にしてみてください。
『解剖学(筋)』 『足の太陽経筋』
長趾伸筋(第5趾)・・・・「足の小趾より起し、上りて外踝に結ぶ」
長・短腓骨筋・・・・・・「斜めに上がりて膝に結ぶ」
小趾外転筋・・・・・・・「それより下りて足外側を循り、踵に結ぶ」
腓腹筋・・・・・・・・・「上りて踵を循り、膝窩に結び、その別なるはの大腿骨外側顆に結ぶ」
ハムストリング・・・・・「膝窩内側を上り、膝窩のものと並行して上り臀部に結ぶ」
脊柱起立筋・頭板状筋・・「上りて脊を挟み、項に上る」
肩甲舌骨筋・・・・・・・「その支なるものは、別れて入り舌本に結ぶ」
帽状腱膜・前頭筋・後頭筋「その直なるものは、枕骨(外後頭隆起)に結ぶ。頭を上り、顔に下り、鼻に結ぶ」
眼輪筋・・・・・・・・・「その支なるものは、目の上の網となり、下りて頬骨に結ぶ」
僧帽筋・・・・・・・・・「その支なるものは、腋窩の後ろで外側を通り、肩峰と上腕骨大結節の間の陥凹部に結ぶ」
胸鎖乳突筋・・・・・・・「その支なるものは、腋窩に入り、上りて缺盆(鎖骨上窩)に出て、上りて完骨(乳様突起下)に結ぶ」
上唇方形筋・・・・・・・「斜めに上りて頬骨に出る」
2016/12/11 街道をゆく・高野山町石道
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