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・FX
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週末に突然の円高が来た。
アメリカで金融に対する規制が検討されているせいだそうだ。
私の持っている豪ドルも85円から81円前後まで下落した。
理由はどうでもいいんだけどFXは時々こういうのがある。驚くには値しない。
問題はもう一段の下げがあるかだが個人的にはそれがあるまで買わない。ありそうな気がするので。
外れると今回は買えなくなるがそれは仕方ない。
円、一時89円台=5週間ぶり-NY外為
・DNA鑑定
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足利事件の再審公判が行われている。
冤罪解明が目的のひとつと言われているが大体理由は見えている。
1.いい加減な証拠による警察の強引な取調べ
2.お粗末なDNA鑑定
3.間抜けでへまをしても謝らない傲慢な検察
今回は3が目立っている。
しかし、個人的に気になっているのは2のDNA鑑定だ。
DNA鑑定には2つのやらなければならない事があって
A.現場の証拠と被告のサンプルの一致を見る
B.そのサンプルが被告固有のものである事を確認する
Aに関しては報道で良く聞くから分かる人も多いと思うがBに関してはピンとこないかもしれない。
例えば、現場をよく散歩しているおじさんのDNAを調べて、たまたま全く同じだったら区別はつかないので証拠能力は無いと考えるべきなのだ。
現場周辺の住民のDNAを取って「違い」を確認する必要があるがこれはプライバシーとかの問題で不可能だろう。これだけでもそれなりの数になるし。
警察関係者で同じDNAを持っている人間がいたらイカサマが可能になってしまうのでそれも確認する必要がある。
事前に警察、検察全員のDNAデータを取っておいて裁判所とかに保存しておく。
それをやっているかというとやっているという情報は無い。
いくら機械が進歩していると言っても最終的には実際にデータを取って実績を積み上げていかなければならない。
確認しないとちゃんと使えているかは分からない。最低数十万個とかの実績が無いと話にならない。
はっきり言って今の警察のDNA鑑定には何の意味も無い。
元検事、謝罪応ぜず 足利事件第5回再審公判 菅家さん質問「無実の罪で…」
・閉塞感とラットレース
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ダイヤモンドオンラインのコラムに対する感想だ。
日本の「閉塞感」に関するものだ。私は余り閉塞感を感じた事は無い。
はっきり言って内容はありきたりでつまらない。しかし、いくつか気になるコメントがある。
>アメリカ人は30歳代で一生遊んで暮らせる金を稼ごうとする。
>そのためには給料の高いところに就職するか、早く起業する。
これはなぜアメリカがサブプライム問題を起こしたのかの理由を説明している。
とにかくさっさと金を稼げば後の事は知った事じゃない。
全ての人間がそうだとは言わないけどまた金儲けのために同じ事をやる人間は出てくる。
この人によるとサブプライム問題で世界経済をズタボロにしてもアメリカ人は変わらないという事だ。
>だが、閉塞感を英語に訳すのは難しい。ぴったり当てはまる言葉がないのだ。
>そもそも、そういう感覚がないのだ。
これなのだがぴったり当てはまる言葉はないのかもしれないが同じような状況を示す言葉は知っている。
「金持ち父さん貧乏父さん」の作者が使っている「ラットレース」という言葉だ。
ハムスターが回し車の中で走っていて車は回っているがどこかに行ける訳では無い。
就職する→安い給料で働く→不況でクビになる→就職する→安い給料で働く→不況でクビになる→---
確かに閉塞はしていないが同じ事の繰り返しだ。進歩は無い。
これから抜け出すにはいくつかの方法があるが作者はキャッシュを生む資産を少しずつ蓄える事を勧めている。
自己投資してキャリアアップをはかる手もあるが激しい競争に勝たなければならない。延々と負け続ける事もある。現実は甘くない。
ハムスターがどこにも行けない事に気づいて走るのを止めたら「閉塞感」だろう。大した差は無い。
厳しい言い方をすると 「不満を抱えながら現状に甘んじるか」、「勝ち目の無い戦いをして負け続けるか」の違いだ。
どちらも厳しい。どちらがいいかの問題じゃなく単なる選択だ。文化とかの違いもあるだろう。
ごく一部の成功者はアメリカンドリームと言われて賞賛されるがその何十万倍の敗者がいるわけだ。
それにしても「金持ち父さん貧乏父さん」はアメリカの問題を鋭く指摘する部分もあって意外にためになります。
読んだ事の無い人は一度読む事を勧めます。図書館で借りてもいいですけど。
一生安泰に暮らしたい日本人の心が招いた閉塞感