新聞に連載されていた文化勲章を受けられた岡野弘彦先生の記事にインスパイアされて、折口信夫先生(釈迢空)についての本を読みました。
折口先生について
加藤先生の本、池田先生の本、戸板先生の本、を読みましたが 岡野先生の本には心から感動しました。
折口先生についてのみならず、三矢先生や柳田国男先生も出てきます。
第二次大戦前の明治大正を跨ぎ昭和初期の師弟関係の濃密さや、国文学民俗学、和歌にかける学問への情熱など現代では比べようもありません。
教育者も学生も戦争に応召されて、一度さようならと別れたら、次は生きて会えるかどうかわからない時代に、個々の置かれた立場で精一杯生き抜いています。
(折口先生の一番弟子の春洋先生は、硫黄島で戦死されました。かくかく中国や内地に出陣)
弟子陣の個性や専門性、色々な事柄の詰まった書籍達でした。
非常に心を打たれたので誰かと話し合いたい、同じ読者の感想を聞きたいと思っても、私の回りには文科系の話が出来るひとは皆無です。(^_^;)
そうなると益々家に引き込もって書籍と友達になるしかありません。ま、丁度コロナですし。
お金持ちだったら、好きなだけ本を買えるでしょうが、私の場合は、不要になった本をコツコツ売って、それを原資に本を買っています。
思いっきり好きなだけ本を買える身分になってみたい。でも、一生無理(~_~)