『今夜は誰です?』
「ビビ何とか」
『あぁ~~ビビ荻原でしょ
ミュージカルによく出てますよ』
『コンサートとかやるんだ』
『ねえねえ 店長に聞いたんですけど』
「なんだよ」
『昔歌手だったんですか』
「悪いか」
『レコードとか出したんですか』
「あぁ~」
『何て歌?』
「忘れた」
『ジャンルは?』
「覚えて無い」
『何で止めちゃったんですか』
「止めたわけじゃないよ」
『えぇっ!?』
「今でも心はシンガーよ」
『だから~カラオケとか上手いんだ』
「俺は遊びじゃ歌わねぇ」
『いらっしゃいませ どうぞ』
「3番テーブルの客」 脚本 三谷幸喜 演出 河野圭太
1996年の作品ですよね~若い直人 まだ知らなかった頃の直人さん
ウエイター役の若い直人です なので意外とちょくちょく登場します 得した感じ笑
昔歌を歌っていたらしい男 今はしがないレストランのウエイター
雨が降る夜に別れた妻が一人レストランに・・・
驚いた男は現状をごまかし自分も客のふりをして元妻に大ぼらをふく
今でもミュージシャンでバンドマスターやってるって近いうちにミニアルバムを出すと
素顔で現れた妻を如何見たのか見栄を張ってる男が哀れで結末が哀れで
生瀬さんのオーバーアクションは・・・でもよけい哀れさを感じていい作品ですよね~
『何かあったんですか』
「別に~」
『嬉しそうですよ』
「疲れちゃった 先に帰っていい?」
『ねぇ如何して歌うの止めちゃったんですか』
「ひつこいんだよお前」
『すいません』
「俺は続けても良かったんだよ
止める人間がいなかっただけだ それだけだ」
『もったいないよな~』
殆どが生瀬さんと絡むシーンだけど
自然な感じで良いよね~