当旧HP2002/1/18---2021/10/26 ブログへ掲載
長引く不況の上に米国同時多発テロの影響で、さらに追い打ちをかけて、景気浮上の見通しが立たなくなって、各企業は経営努力のみでは生き残れなくなり、人員削減を始めとして最悪の場合は倒産に至り、今まで経験したことのない大失業者時代が到来しつつあります。
金のペイオフ全面解禁も控えて金融恐慌も懸念されています。
2002年には完全失業率は最悪となり、かってない不況下で、企業倒産、リストラ、合併の嵐の中に突入しつつあります。今ここで、観の転換が必要でしょう。
失業時代の摂理と魂の学習(霊脳通信1987年2月号より抜粋)
大体、今までの仕事を失業するということは、多くの人々にとっては大変に迷惑の事の様に考えられますけれど、本当は失業するということは決して迷惑の事ではないのです。
高次元的にはその人の運命が向上するための自然的な転機を迎えることです。
私達は常に目に見えない不思議な力というか摂理の手に導かれており、その人の魂の発達の途上に於いて一番発達し易い処へ、その人が置かれるということになるのです。
ある人がその時期に於いて或る場所に置かれることによって、その人の魂の糧として吸収すべきものを取り入れる為に、ここが最も適当であるというので、ある期間そこへ置かれるのです。
仕事が変わって仕事上の色々な計画について、色々な知恵とか判断を働かせることにより、魂が今までにない方面についても発達して来ますし、交友関係も変わって感化作用により魂の異なる部分が啓発されます。
ですから今までの仕事が行き詰まって止めねばならない時には、必ず何処かにその人の職業は既に存在しているのです。
ところが失業した事を怨んだり、非常に悲しんだりしておりますと自分の心の波長が、既に与えられている次の場所の雰囲気の波長と合わないことになり、そこへ自然とスムーズに行けないということになります。
ですからもし仕事を失った時は、「ああ有り難い、私は既に次の職業は与えられている。有難うございます。」と日々感謝しつつ、何か自分の手に合う仕事で誰かの為になる事を実践すると善いのです。
すると次の職業の場へ引き寄せられて行くのです。これが円滑現象の基本なのです。
人間というのは何か関心を持っているものがあると、精神も落ち着いているし生きる喜びもあります。
あなたが柔軟な心を持って、好奇心と冒険心を持って何かに挑戦し、生き生きと新鮮な感動や感激と喜んだり満足したり光り輝く日々を送るためには、あなたならではの個性的な才能や魅力や良さを発見して、日々の生活に感謝して、あなたらしさを出し切って生きることです。(参照:潜在意識で老人問題を解決2)
マンネリからの脱出と自己開発(霊脳通信1994年8月号より抜粋)
人として心は常に積極的に、そして明るく建設的に持つべきものです。
もしあなたの想念が、消極的に陰気くさく破壊的な方向に傾いているならば、あなたの計画や言動は自然に破壊的な、消極的な、非建設的な傾向を持って来ますから、する事なす事、何事も失敗に終わるということに成り勝ちです。
何時までも詰まらない地位に停まっている人々は、周囲から「あの人は普通以上の人ではない、平凡の人に過ぎない」と思われており、その周囲の精神波動(テレパシー)を知らない内に、あなた自身の潜在意識に受け容れてイメージされ、無意識の内にイメージされた観念の通りに素直に、“自己の能力”として表現しているからなのです。
このような作用を“ラベリング効果”といいます。
周囲からのテレパシーの通りに知らずして、受動的に心身を任せている限りにおいては、周囲の人々があなたのことを想像している通りに感応して、平凡になるより仕方がないのです。
ですから、心機一転してチャレンジ精神を持ってマンネリ化から抜け出し、周囲の人々の想像を数歩も乗り越えて予想外の成績を現すと、あなたに対する周囲の認識の目が変わってきて、あなたの「より優れたる面」を見るようになって来ます。
そして、賞賛するテレパシーを送ることになり、自己に秘められた能力の「自己開発の機能」が刺激されて活性作用が起こり、益々あなたの能力も増進するし、社会的な地位も上がって行くのです。
自動車王のヘンリー・フォード1世は、「我々が何かを心に描いて想うならばその想念が小さな霊体となって、心に描いた状態を〈形の世界〉に持ち来すためのメッセンジャーとなって至る処に行き、それを実現するための要素(ファクター)を集めて我々の所へ持って来てくれるのです」と云うようなことを言っておられます。
人材は人財なり(「霊脳研究1994年12月号」より抜粋)
ある会社に務めていた一社員(従業員)が、その会社にいた頃には、ろくに役に立たず何ら為すところを知らなかった平凡な人間であったのに、その会社を退職して他に転職した後、急にその秘めた才能を現し発揮して主任となり課長となり部長となり、新任の会社ではなくてならぬ一流社員や重役になってしまった、という実例などもよく見掛けます。
このような例などは、前の会社では上司に認めてもらえなかった「埋蔵されたる才能」が、後の会社において何等かの切っ掛けで認められたために、自己の再認識を得てヤル気が湧き機会(チャンス)と位置(立場、地位)とを得ることで、十二分に発揮されることになったからでしょう。
世間で多くの経営者は、「我社に必要な人材が居ないとか来ない」などと嘆いたり叫んでいますが、それは表面的な肉体人間の現象のみを見て、実相としての霊的な人間として見てないからなのです。
現象は「唯心所現」ですから「自己」及び、「他の人」が認めた程度にしか現れて来ない理でありますから、今、現象的に現れている彼らや彼女らの仕事に対する取り組む姿勢の状態は、「過去に認められた程度」だけが現れているといえます。
ですから、いかなる人材であっても今後のことは、これから上司が「認める」程度に従って、「ラベリング効果」で勤労への意欲が現れて来るものです。
社長を始めとして重役たちは全従業員に「創意と工夫(提案)を出すべき機会」と、それに対する賞賛を惜しまずして、ヤル気と能力のあると思える人には責任ある位置に信頼して与えるならば、今よりもなお一層、内に潜んでいる「無限なる脳力」が引き出されて、ますます発揮されることになるのです。
反対に誰かが些細なミスをしたからと言って、朝礼から叱責の大声を上司より聞かされては、一日中も憂欝な気分になり、皆の心は萎縮したようになって、仕事への意欲も薄れるものです。
大手某社の中部地区を統括しているある幹部社員(支社長)は、部下の人柄や性格により叱り方を個別(個室に呼ぶ)でか皆の前でかなどと変えていると言います。
さらに、ミスをしたからと言って皆の前で名指しで叱る方法ではなく、他者のミスを取り上げて叱り本当に叱りたい人には、それとなく仄かして反省を促すのだとも言います。
上司の役目は社員(従業員)の個々に眠っている個性や才能を見つけ出して認め、発掘し発揮できるように手助けし導くことでしょう。
その発掘した脳力を活用することで、会社の発展と利益になる訳です。
企業の在り方と人材の開発(主に霊脳通信1994年12月号より抜粋) 2003/2/17追記
企業の在り方は、株主のものでもなければ、社長を始めとした役員のものでもなく、まして社員(従業員)のものでもないはずでしょう。
真の企業とは、資本・経営・労働・智能の各要素が、渾然と結ばれたる有機的な一体の存在で、人と同じで命(人格)があり「法人」と呼ばれ生きているのです。
ですから、その一体感がバランスを崩して失われる時、その企業は躓き始める訳です。
企業全体の繁栄は、世の中への貢献と社員(従業員)全体や取引先の繁栄となるような構想で、自他共に一体であるという思想の事業を運営するように、しなければならないのです。
昔は往々にしてありました、社員(従業員)を単なる生産をあげる奉公人やロボットだというような、利己的でケチと偏狭な考えから脱却して、職場全体が幸福の雰囲気に包まれているような生き生きとした環境にしなければ、思うような能率も上がらないばかりか、TQC計画とかZD運動もうまく進まないでしょう。
社員(従業員)の精神に明るさを与えて、気分を引き立たせるようにすると、そこで働くことが喜びに満ち溢れた勤務状態となり、安全と仕事の能率を改善させ、社員(従業員)の健康状態さえも改善し、TQC計画とかZD運動をスムーズに進行させる結果、経理状態をも改善するに至るのです。
社員(従業員)への教育とか研修も大切なことですが、日頃から親睦を通しての人間関係も大切な項目です。
社員(従業員)の全員が生き生きと喜びに満ち溢れて、自発的に取り組むように進める仕事には、心が明るく豊かですから、誠実さがあり、精密であり、能率が上がり、発想力もよく創意と工夫をして、良いアイデアが次々と浮かんできて、真に効果的でありますから、命令で行なうのに比べて、優れた仕事を成し得ることになるのです。
エジプトの有名なピラミッドの建設は、長い間、多くの奴隷が築いたと言われて来ましたが、最近の研究と調査で当時の出勤簿が発見されて、現代のような境遇の雇用体制であったことが明らかになっています。
人には誰でも心の奥に是非とも必要な3つの願いがあります。
それは、(1)愛されたい、(2)認められたい、(3)人のお役に立ちたい、という願いなのです。
だから、上司から自分は愛されている。上司から自分の価値を認められている。賞められ報いられている。とか、自分の働きが会社を始めとして世の中の役に立っている。という認識を新たにして、自己の存在価値として自覚が得られる時、この上ない生き甲斐や満足を感じて、サラリーとかボーナスの額だけの問題ではなくなるのです。
昔から「人は己れを知る人のために生命を損ねたり捨てる」という諺もある程です。
どんなこともそうですが、社員(従業員)として何かで失敗したときには、すでに彼は自己を卑下し、自己劣等感に陥り、上司から罵倒されたり、皮肉や怒り、侮辱を受けることを覚悟し、自己萎縮している心境の時であるのです。
そして彼は「しまった」と思って後悔すると共に、今後はこんな失敗を繰り返すまいと心に誓いつつあるものです。あなたも経験がおありでしょう。
ですから、その時にそれを冷たく追い討ちするように、鋭く責めるコトバや態度で立ち向かうと、彼の後悔や反省の心は却って反抗心に変わってしまうのです。
そのような時に、上司は部下に対して思いやりと慰めの心ある扱いとして、明るく温かい同情あるコトバを掛けて励ましてやるならば、彼はホット救われたように感じ、劣等感から早く立直ると共に、恩義を思い、愛を感じ、それに報いたいと思うような心境になりますから、やがて優れた仕事が出来るようになるものです。
どこの企業でも役に立つ人材を求めているのに、一方では、度重なる残業や休日返上などによる過労死の問題もあります。
仕事は毎日のことであり職務中は能率や効率を良くして持続する必要があるのに、疲れていては注意散漫となり安全性に欠けて、発想力も鈍り創意と工夫の意欲も湧かずこれでは逆効果です。
我国の雇用システムや労働条件に問題があると思われます。
仕事は無理をしないで休日は休みを取り、遊びなどで気分を変えることも必要で、誰もが気持ちよく働ける職場という環境を整備して、待遇改善をする必要があるでしょう。
仕事が人間を疲労させたり老衰させるのは、仕事の内容から来るよりも、その仕事に対する責任感からくる取り越し苦労など精神の重圧や、ノロマとか期日までという急ぎ過ぎる心とか、失敗や周囲からの脅迫から来る恐怖心とか、持ち越し苦労などが主な原因なのです。
だから、仕事は無理をしないで充分な気分転換が大切なのです。
それには各自の能力を生かすような、企業の在り方と言いますか取り組む姿勢の不足と、各社員(従業員)をサポートする組織的な取り組みが求められます。
社会の風習や構造にも問題があるようです。
最近になって話題になった、NHKテレビ放送の「プロジェクトX」番組にもあるように、上司に信頼されて仕事を任された窓際族(リストラ対象者)などの社員が、危機感を抱きつつ奮闘努力の末に創意と工夫をして新企画なり新商品を開発して、会社存亡の危機を救う事だったり、世界に注目される技術を確立する事だってあります。
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