1987年に、ウイルス病のパンデミックによって当時最大の外貨獲得源であった台湾のエビ養殖業は、消滅するに至った。
ウイルス病のパンデミックは、瞬く間に蔓延し、中国、ベトナム、タイ、インドネシアとエビ養殖業は連鎖消滅をするに至った。
エビ養殖は、自然界で、1ha辺り、数千匹しか存在しない個体数を、超集約的養殖により、100万匹 /haを放流し、収益の確保を図ろうとするものである。
しかし、このような養殖は、SDGsに背くことは明白であり、ある日、1匹のエビが浮き上がってくるのを合図に、数時間で、100万匹のエビが浮き上がるパンデミックが発生し、養殖業者は首を吊ったり、夜逃げにいたり、地平線まで養殖池は干上がってしまっていた。
しかし、アンダマン海域や、ペルー海域では、エビ養殖に於けるウイルス蔓延によるパンデミックは、見られず、豊かな収益を持続し、養殖業者は高級車を乗り回し余裕のある生活を送っていた。
このような海域では、エビは大きく育ち、ウイルスフリーで、腫瘍の発生もない、健康エビで、刺身とビールで、日々飽食を満喫し、漫然と海を眺めていた。
海水の違いによって、エビは、ウイルス病になり、癌を発生し、生育する前に、パンデミックを発生し絶滅に至る。海域は、ウイルスで汚染され、長年月養殖を再開することが出来なくなる。ミネラル成分として、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム等が養殖池に投入され、ミネラル豊富な海水を再現しようとしても、ウイルスの蔓延を食い止めることは不可能であった。
1992年に、海水の差異を定義する試みをなした。
深海200mから6000mの海水は、滞留時間が100年から4000年程度の水であり、元素の鉛直分布は200m以上と200m以下とで異なっており(Boyle et al, 1991)、深海を循環している(Deep Sea Water/Broecker, 1991)。溶存するミネラルは複雑な形態を取っている(構造化微量要素/STRUCTURED MICRONUTRIENT)。
湧昇(Upwelling)
海洋深層水大循環 Deep Sea Water/Broecker, 1991
これら、構造化微量要素を含む海水は、好塩性の生物(動植物、魚介類、微生物)に対して、ウイルスフリー(Virus free)の環境を提供し、腫瘍が発生しない健康な生育環境を提供し、健康で大型化し長寿命な生物界を構成する。
これら、深海水、湧昇、古代水に大量に含まれる単純ミネラル(Na, K, Mg, Fe等)を除去し、構造化微量要素の含有量を相対的に高めた水(構造化微量要素水)は、嫌塩性の生物系(ヒト、動物、魚介類、植物、微生物等生物相)にウイルスフリーの環境を提供し、腫瘍を発生しない健康で、大型化、長寿命化を促進する(E. Idaka, US PAT, 2002)。
VERTICAL PROFILES OF ELEMENTS IN THE NORTH PACIFIC
物質は、反応する(reaction)とき、第1段階は、反応物(reactant)と基質(substrate)の水和(Hydration)によって活性化エネルギー(activation energy)を得る。
構造化微量要素は、複雑に構造化された水を含むミネラルイオンであり、水和による活性化エネルギーは大きく、従って、主たる反応(major reaction)速度は増加する。
構造化微量要素によって、水圏、土壌圏、気圏に於ける生物相(biota)は活性化され、主たる反応系が促進し、副反応系(minor reaction)は抑制される。
ACTIVITY ENERGY OF STRUCTURED WATER
Chemical Reaction and Activity Energy
微量要素の構造化が崩れると、副反応系であるウイルスが増殖し、生物相はパンデミックを起こし、腫瘍化し、絶滅する。
地球に於いては、温暖化が進み、極圏の氷河が消滅すると同時に、瞬時に融氷冷水塊が深層流となって回流しなくなり、構造化微量要素の再生(SDGs)は起こらなくなり、ウイルス増殖による生物相の一斉パンデミックが勃発し、生物相は死滅するに至る。
地球圏の、生物相のウイルスによる死滅と、再生は、繰り返されている。
構造化微量要素の効果
(1)CD4活性化
癌
アルツハイマー病、認知症
排卵の活性化(不妊症)
潰瘍性大腸炎
うつ病
育毛
皮膚再生
角膜再生
(2) ウィルス除去
HIVフリー
コロナウイルス(SARS-CoV-2)フリー
インフルエンザウイルス
ヘルペスウイルス
痲疹(はしか)
(3) 微生物の多様性
黄色ブドウ球菌フリー、アトピー性皮膚炎
MRSA フリー
口腔内、腸内、膣内、生物相の微生物多様性
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