PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

東北大会の斎藤晶夫選手

2014-12-17 11:09:37 | 日々の事
「今年の大会、今年のうちに」を目指して東北大会編集中。
なんとか真ん中あたり、斎藤選手のパートまでこぎ着けました。

ゼッケン10番の斎藤選手、この大会までのランキングは9位。でも8位の加賀選手と同ポイントです。


斎藤選手のライディングはなかなか不思議で、簡単なところで足を着いたかと思うと、5点だらけのすげー難しいセクションを3点でアウトしたりもします。

今回もそんな3点がいくつかあって、2ラップが終わった段階で順位は8位。加賀選手を7点引き離して勝っています。
これでランキングも10位から8位へと一気に2つアップがほぼ確実でした。

でも斎藤選手は、2ラップ目最後のセクションで大転倒していたのです。
それでも順位は8位だったのですが、左膝と左腕を負傷して全く動けません。
斎藤選手はなんとかパンチを受けた後担架に乗せられて運ばれ、続くスペシャルセクションでは「病院に行ったためリタイアです」とのアナウンスが流れます。

ところが現れたんですねえ、斎藤選手。氷で傷を冷やしながら。
パンツに滲む血は、左腕からの出血跡と思われます。

「ランキングも懸かっていましたから」と言う斎藤選手。
SSを走らずリタイアすると、もう目の前の8位とランキング8番を失ってしまいます。
そして立つだけでも大変はなずの斎藤選手は、SSの第1でもあの不思議な走破力を発揮。3点でアウトして9位から追い上げていた加賀選手を突き放します。

SSの第2はさすがに5点でしたが、とにかくこれで8位とランキング8位を確保したはずでした。




ところが試合終了後、会場で配られたリザルトには斎藤選手の名前がなく「存在しなかった」扱いです。

斎藤選手は担架で運ばれた時周りから動くなと言われ、実際動けなかったこともあり、カードへのゴールタイムの記入と提出をアシスタントに任せたのです。
これがルール違反ということで、斎藤選手は失格。
斎藤選手によると「パンチは(誰が受けるかで)過去もめたことがあったので認識はしていたのですが、タイムはグレーゾーンでした」だそうです。
この結果2014年のランキングは成田亮選手にも抜かれ、最下位10位となってしまいました。

でもどうせ失格なら、せめてSSの前に言ってくれれば無理して傷を悪化させる危険を犯す必要もなかったのにねえ…。
あとパンチの受け忘れや故意のセクション破壊には減点加算のペナルティが設定されているのに、タイム打刻については突然「失格」というのも、あまりに非情なような…。
斎藤選手は「きちんとやらなかった自分が悪いんですけど」と言っていましたけど。

その後MFJのサイトを見るとリザルトには斎藤選手の名前が復活していますが、リタイア扱いとなっています。
存在を認められたのはよかったけど、なんだか自分の意思で競技をやめたような印象です。
http://www.mfj.or.jp/user/contents/race_result2014/trial/result/14_r7_ias.html

このweb版リザルト、大会翌日あたりでは斎藤選手の1ラップ目の順位が8位となっておりました。今は変更されましが、1ラップ目には9位10位はいるのに、8位が存在していません。
またこれでは、2ラップ目の第12セクションからリタイアしたような書き方です。
タイムを自分で受けなかったあとのSSがリタイア扱いならまだわかりますが、パンチを自分で受けた2ラップ目第12は、同じように進めた他のセクションとどう扱いが違うのでしょう。
また変更されるかもしれないしおそらく年内で消えてしまうので、最終盤と思われる魚拓を貼っておきます。

ありゃあ?柴田選手以下のクリーン数が全員10個多くなっているのは、いったいどうしたことやら??

レースでは優勝争いが一番の見所なのは言うまでもありませんが、特に今年は下位ライダーも、リザルトだけではわからいドラマを見せてくれています。
順位に関わらず、頑張る人は素晴らしい!
さーてそんなお話、年内にまとめきれるかなあ…。ライダーに負けないように頑張らなくっちゃ。

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